【引き算のススメ】増やすよりも、うまくいかない原因を取り除く!
片付けの時、いくらうまくいく方法やモノを取り入れていっても、うまくいかない原因やモノが依然として存在し続けると、それが邪魔をしてしまいます。
まずは引き算をして、片付けの弊害となっているモノやコトを取り除いていくことから始めることをおすすめします。
片付けにおける「足し算」「引き算」
片付けの足し算
片付けをする時に、
「これをすればうまくいく」
「あれを買えばきれいになる」
などと思うことがあります。
これらは、方法を取り入れたり、新しいモノを買うので、「増える」ことになります。
今の状態から何かプラスしていくことなので「足し算」です。
片付けの引き算
「今までやっていたこれをやめる」
「使っていないあれを家から出す」
など。
これらは、今の状態から減らしていくので「引き算」です。
「モノ」も「コト」も減るほうがラクになる
多いのが「悪」とか、少ないのが「善」というわけでないのですが、少なければ「ラク」になります。
少ないほうが何かと手間が省けるからです。
モノの数の他、形のない「やり方」や「項目」なども同じです。
少ないほうが管理がラクになります。すると片付けやすくなります。
例1:靴の数を減らす
「通勤用」「お出かけ用」「買い物用」「習い事用」「旅行用」「冠婚葬祭用」
用途を細かく分けて持とうとすると、それだけ靴の数が増えます。
靴の数が増えるということは、それだけ手入れや保管するための手間も増えますし、置き場所も必要とします。
置き場所が増えるということは、そこの場所の掃除の手間も増えます。モノに追随してやることが増えていきます。
兼用できるモノをまとめると、数も手間も減らすことができます。
私は靴が好きだったので以前は30足くらい持っていました。
現在は「仕事用のパンプス1」「仕事用パンプス2」「仕事用の運動靴」「普段履き」「冬ブーツ」「長靴」の6足です。
例2:洗濯の回数を減らす
「色別にきっちり分ける」「黒っぽいモノ、白っぽいモノというざっくりした分け方」「まったく分けないで洗濯」
いろいろなやり方があります。
ここに正解不正解はありませんが、分ける項目を減らせばそれだけ洗濯の回数が減ります。
しかし、タオルまで一緒に洗ってしまうと、タオル繊維が他の服に付着してしまうということもあります。
メリット・デメリットを知った上で、自分の「これがいい」と思うやり方を決めればいいです。
例3:取り出しの回数を減らす
扉のついた棚の中にポリプロプレンの引き出し収納を設置して、引き出しの中にはフタ付きの箱を入れて、さらに箱の中にチャック付きの袋にクリップを入れる・・・
これではクリップを取り出すまでにものすごく手間がかかります。というか、クリップはほぼ行方不明になります。
がんばっているのに片付けがうまくいかない人に多い傾向です。取り出すまでの回数は可能な限り少なくすると格段に使いやすくなります。
いろんなことを「引き算」することでうまくいくことも多いです。
加えるのではなく、引いてみることから始めてみませんか。
この記事を書いたのは・・
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。