「もったいない」という言葉を使う時、時間軸で考える4つの例
片付けをしていて、捨てられないと悩む時、「もったいないから」と口にしてしまっていることはありませんか?
「もったいない」はモノを大切にする気持ちを表す素敵な日本語です。
同時に、モノの呪縛にとらわれる言葉でもあります。
その「もったいない」について、少し深掘りして考えてみると新たな発見があります。
その時はぜひ「過去に対してのもったいない」「未来に対してのもったいない」
このような時間軸で考えることをおすすめします。
過去に対しての「もったいない」
【例1】買った時に払ったお金
「この服、高かったの。〇〇円だったのよ。奮発して買ったんだよね~」
高い金額を出して購入したモノの値段は忘れずに覚えている傾向があります。
「でも、あまり着なかったんだよね・・」
払った金額分を消費していないと感じる場合、つまりあまり使わなかった時に「もったいない」と感じます。
何回も使用したモノであれば「使い切った感」があります。つまり元を取ったと思えるのです。
【例2】時間をかけた、あるいは苦労して手に入れたり作ったりしたモノ
時間や手間ひまをかけて、手に入れたり作ったりしたモノは思い入れが強い場合も多いです。
特に苦労した場合は記憶に色濃く残ります。
それを捨てるとなると、かけた時間や苦労が全部なくなってしまうと感じてしまうこともあります。
その時、価値感のポイントはどこにあるか?モノそのものの価値でしょうか。
「時間をかけた」「苦労した」という《経験》に価値があるという考え方もあります。
《経験》は形のないものだけど、知識だったりスキルなど、自分のプラス要素として培われているはずです。
未来の「もったいない」
【例3】今後、モノを探す時間
散らかったままで今後も何か使おうとするたびに探さなければならない。
この先の人生の中で、モノを探すのに費やす時間はいったいどれくらいになるのか?
時間は永遠ではありません。その限られた時間の中でムダに過ごす時間は「もったいない」と言えます。
【例4】今後、不愉快な気持ちで過ごす自分
探す時はストレスを感じます。見つからないから買いに行ってお金を払うのもあまり良い気持ちではありません。
また、捨てられなくて悩み続ける限りモヤモヤした気持ちがまとわり続け、気持ちがすり減ってしまうということはありませんか。
不愉快な気持ちで過ごす「自分」がもったいないです。
できるだけ負の感情は味わわずに晴れやかに過ごせると幸せ度が増します。
まとめ
・過去のお金
・過去の苦労
・今後の時間
・今後の自分自身
過去と未来に分けて、4つの事例を述べました。
「もったいない」はまだまだあると思います。
モノを整理していて「もったいない」という気持ちになった時、何がどんな風にもったいないのか、今一度考えてみると良いです。
この記事を書いたのは・・
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。