整理収納アドバイザーが片付け作業に行くと高確率で起こる現象

2022/07/06
  • 整理収納アドバイザー。ご家庭と企業の整理収納と資格講座の認定講師をしております。書類整理も得意です。もっと見る>>

整理収納サービスのご依頼をいただいて片付け作業を行うと、必ずと言っていいほど起こることがあります。
それは、「収納グッズがあまる」です。整理した結果使わない収納グッズが出てくることが多いのです。
収納グッズがあまる背景をお伝えいたします。

お客様はもともと整理収納に関心が高い

お金を払って整理収納サービスを頼みたいと考える人は常日頃から片付けに熱心です。
収納グッズにも詳しく、いろいろなグッズを試していらっしゃいます。
つまり、家に収納グッズがたくさんあるのです。

しまい込みでモノの点在が起こっている

例えば、お店で収納ケースを見つけて「このケースに絆創膏をしまったら便利かも!」と思って買ってきたとします。
帰宅して絆創膏をそのケースに「しまう」のですが、実はその他の場所にもまだ絆創膏がしまい込まれていることがあります。
そうすると、同じ絆創膏なのに、二重に収納場所を作ってしまうことになります。
あらゆるモノに関してそれを繰り返し行うことで、同じモノが何か所にも潜んでいるという現象が起こります。

「しまい込む」ことがゴールになっている

収納好きな人は「しまい込む」ことを無自覚でゴールにしているケースがあります。
かつての自分もそのタイプだったのでよくわかります。
そして、しまったら満足して忘れることも多いです。モノの数が多ければ多いほど忘れやすいです。
そうすると、使おうと思った時どこにあるかわからなくて、買いに行くことになり、またそれをしまうケースを買って・・という負のループになります。

全部出すと「しまい込み」が明らかになる

クローゼットにあるフタ付きの箱、引き出し収納に入っている白いケース、ファスナー付きの不織布保存ケース・・
全部出すといろんな収納グッズの中から似たようなモノが出てきます。
収納のつぎ足しを繰り返した結果、モノの点在が起こっているのです。
その時その時は、「片付け作業」をやっているつもりなのですが、残念なことに収納を悪化させてしまっている場合もあります。

2つを1つにまとめると1個余る

それぞれの収納グッズの中にはモノが少ししか入っていないことが多いです。空っぽということもあります。
2つの収納を1つにまとめると、収納グッズは1個あまるというわけです。

余った収納グッズはどうするか

作業の時、他の場所に使いまわしするようにしています。
無印良品などはサイズが統一されていて互換性が高いのですが、バラバラで買い足した収納用品は合わないことも多いです。
最終的に使い道のない収納グッズは整理の対象となります。
「着なくなった服」「使わなくなった食器」と同じように、必要・不必要の判断をしてもらうようにしています。

まとめ

収納グッズは使いやすさを助けてくれる便利な道具なので、収納グッズを使って収めるのは悪いことではありません。
しかし、把握しきれなくなって管理ができなくなると、散らかりの原因になります。
「把握して管理する」これらを問題なくできる「自分にとってのちょうどいい数ややり方」を知ると良いです。

この記事を書いたのは・・

整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。

計算中