手放すモノの行方「誰かにあげよう」には要注意!4つの確かめ
家の片付けを進めるためにモノの整理を行います。
手放してもいいと思うモノで「まだキレイだし」「まだ使えるし」と思うモノは、誰か欲しい人がいたらあげたくなる場合が多いです。
しかしちょっと待って!
誰かにあげようとする前に、今一度確かめてほしい4つを述べます。
【1】「誰かにあげよう」の誰かとは?
友人、親戚、ご近所さん。
あげようとする対象はどなたでしょうか?
譲る対象が明確ではなくて、「誰かいたら」「欲しい人がいたら」というだけだと、いつまで経っても「誰か」は現れないかもしれません。
そうすると、あげようと思いながら、ずっとそのままで月日が経過してしまいます。
家から出さない限りは片付かないのです。
【2】あげるのはいつか?
あげようとする対象がはっきりしているなら、実際にその人にあげるのはいつでしょうか?
「今度会ったら」「次遊びに来た時」と、いつになるかわからなければ、なかなか渡すことができません。
あげるなら早いほうが良いです。渡す目的で会う約束をするのも良いと思います。
それがきっかけで楽しい交流になるなら一石二鳥ですね。
【3】重要!相手の欲しがっているモノか?
あげようと思っている相手の方はそれを必要としていますか?
欲しがっているモノなら感謝されるでしょう。しかし欲しくないモノだったら迷惑になる可能性もあります。
いきなり目の前にモノを渡されたら断りにくいものです。
事前にさりげなく聞いておくのが良いと思います。
【4】一番重要!捨てる罪悪感を回避するための押し付けになっていないか?
これは自分の内面の問題です。
捨てる罪悪感を回避するために人にあげようとするマインドは、片付けの本質には向かっておりません。
片付けの本質は、自分にとって必要なモノだけを選び、それらに囲まれて快適に暮らすことです。
理想の暮らしのためには、そもそも必要のないモノは家には入れない判断力を培うことが大切。
安易にモノを買い続け、罪悪感を回避するために人にあげることを繰り返しているようでは、時間もお金も気持ちもすり減ってしまい、本当の快適には近づくことができません。
罪悪感を回避するためにあげようとするなら、一度ゴミとして捨ててみてください。捨てる時の心の痛みを味わうのもひとつの方法です。
そうすれば、その後は買い物をする時によく考えるクセをつけることができるようになります。
この記事を書いたのは・・
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。