残念なカン違い!「捨てる」と「整理する」は違うことを知らずにいる4つのデメリット
理想の家にしていくために“お片付け”をする時はモノを整理します。
その時に、「整理すること」は「モノを捨てる」ことだととらえている人もいると思います。
まったく違うわけではありませんが、捨てることが整理の全てではありません。
「捨てる」と「整理する」の違いを知って、順調に“お片付け”を進めましょう。
「捨てる」と「整理する」の違い
「捨てる」は、モノを家から出すこと
主にゴミとしてモノを家から出すのが「捨てる」です。
自分の手元からなくなるわけですから、モノが存在しなくなります。
「整理する」は、モノを分けていくこと
自分にとって必要なモノか必要じゃないモノかを区別する。
あるいは、決めたルールに沿ってモノを振り分けたりまとめたりしていくことです。
「整理する」の末に「捨てる」という選択肢がある
区別していった末に最終的に必要ないとなった場合は捨てることもあります。
しかし、必要なくても今はまだ捨てる決心がつかないというモノも出てきます。
すぐに決心がつかないモノは保留にするケースもあります。
なので、整理したモノは必ずしも捨てるわけではありません。
「整理する」の末に「捨てる」という選択肢があるということになります。
「整理する」=「捨てる」のカン違いをしているデメリット
モノの整理はモノを捨てることだけだと思い込んでいると、次のようなデメリットが起こってしまいます。
捨てなくちゃと思っていることで、整理に対するハードル上がる
片付けを進めるには捨てるしかないと思い込むとなかなか進みません。
そうするとますますハードルが上がって苦手意識が強くなってしまいます。
人は苦手なことを遠ざけたくなります。
捨てればいいと思って何でもむやみに捨ててしまうと不足が起こってしまう
わりと悩まずにどんどん捨てていける人もいます。しかし、それも要注意!
勢いがつき過ぎて必要なモノまでどんどん捨ててしまうと、その後困ってしまいます。
快適な暮らしのために行った整理が、かえって不便になってしまいます。
大量に買って、大量に捨てるという悪循環を繰り返してしまう
どんどん捨てて、どんどん買い足し、またどんどん捨てる。
モノは循環しますが、せっかく購入したモノが使われることもなく廃棄処分されてしまいます。
モノは使ってナンボ。使わないモノを買って捨てるのはお金・時間・置き場所・手間全てがムダです。
捨てることが目的となってしまう
上記でも述べていますが、整理は快適な暮らしのために行うことです。
捨てることに執着してしまうと、捨てることそのものが目的となってしまいます。
それだと、自分は何を実現したいのかわからなくなってしまいます。
「捨てる」より「選ぶ」視点を持つ
捨てることばかり気にするとかえって捨てられなくなったり捨て過ぎたりと、おかしなことが起こってしまいます。
捨てるモノに注目するのではなく、必要なモノに注目しましょう。
自分にとって必要なモノを選ぶ目を持ち、モノを分けて選んでいきます。
選んでいった末に、残ったモノが必要のないモノ。
その必要のないモノの行く先として捨てるという選択肢があるということです。
この記事を書いたのは・・
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。