引き出し収納を使って、かえって散らかることはありませんか?

2023/04/11
  • 整理収納アドバイザー。ご家庭と企業の整理収納と資格講座の認定講師をしております。書類整理も得意です。もっと見る>>

引き出し収納を便利に使っている方は多いと思います。
機能的に収納できるし、見た目も良いです。
しかし、引き出し収納がかえって暮らしにくさの原因になる場合があります。
その例と対策を述べます。

閉めるとなくなる!?

引き出しにモノを収めて、スーッと閉めます。
するととたんに、壁?のようになり、モノがなくなる、と感じる人がいます。
そう、引き出しを閉めると、とたんにモノの存在を忘れてしまうのです。
モノがなくなっているので、使いたいと思った時に探します。
あるいは、「存在しない」と思うので、新たに買い直してしまう場合もあります。
そうすると、探す時間や余計な出費というムダが起こってしまいます。

原因はズバリ、「見えない」から

引き出しを閉めると、モノが視界から消えます。
よく使うモノなら、習慣として身について無意識に取り出すことができます。
しかし、毎回しまう場所が違ったり、たまにしか使わないモノだと「視界から消える」ことで忘れてしまうのです。
見えなくなることで、ごちゃごちゃしないのは引き出し収納のメリットなのですが、落とし穴にもなります。
この「忘れ度合い」は、人によって差があるようで、極端な場合だと毎日使う携帯や鍵でさえ忘れてしまうことがあるようです。
引き出し収納の他、箱収納にも言えることです。

記憶に頼らず、見ればわかるようにする

どんなに記憶力の良い人でも覚えるのは限界があります。
モノの数や種類が多ければ多いほど覚えきれなくなります。
対策として一番有効なのは、見ればわかるようにすることです。
すぐにできる対策としてはラベルを貼ることです。
英字などのおしゃれなフォントのラベルより、パッと見て脳に入ってくるラベルがおすすめです。
「Sweater」と書くより「セーター」のほうがわかりやすいです。(人にもよるかもしれませんが)

それでもだめなら引き出しを使わない

ラベルを貼っても、それが景色となってしまい、目に入らなくなるという人もいます。
活字だと目に入らないとか、自分で作ったラベルじゃないと脳に入ってこないなど、原因はさまざま。
せっかく文字で表示しても、結局モノを取り出す標(しるべ)にならないのなら意味がありません。
それならいっそのこと、現物が見えるように配置するという手もあります。お店の陳列棚の要領です。
引き出し収納をやめて、棚などを使い持ち物を並べて「見える」ようにします。
その場合は収納にかなり制限がかかる場合が多いので、モノの量を減らす必要があります。

自分にあった方法を探しトライしてみる

引き出しをうまく活用できる人もいれば、そうでない人もいます。
文字で表示することで効果がある人もいれば、そうでない人もいます。
大切な考え方として、
・自分の現状と傾向を知る
・どんな「在り方」や「やり方」が自分に向いているかを分析する
・「無理」とか「変」と決めつける前に、いろいろ試してみる

自分に合った収納方法を見つけてください。

この記事を書いたのは・・

整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。

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