難しく考えないで、いったん空っぽにしてみる

2023/08/17
  • 整理収納アドバイザー。ご家庭と企業の整理収納と資格講座の認定講師をしております。書類整理も得意です。もっと見る>>

部屋が散らかって困る、いつも探し物をしている、なかなか捨てられない・・など片付けでお悩みの場合。
整理のやり方とか収納の方法はたくさんありますが、あれこれ考えずにぜひこの方法を!

空っぽにする

片付かない多くの原因は「使わないモノがあり過ぎる」からです。
使っていないという現実に気づかず、そのままになっていることが多いです。
希望と現実に矛盾があるのに、そこに気づかず、望む方向になかなか進めないでいます。
例えば、節約したいと思っているのに、無自覚でコンビニであれこれ買ってしまうような状態です。

そんな時は、一度空っぽにしてみましょう!
使っているモノも、捨てる決心がつかないモノもいつか使うかもしれないと思うモノも。
全部ゼンブ全て、そこから出してみます。

例:お風呂を空っぽにする

かんたんな場所としてはお風呂です。
お風呂場が雑然としている場合は、シャンプーやトリートメントが意味もなくたくさんあったり、使っていない掃除道具が置きっぱなしになっていることが多いです。
そこで、お風呂の中にあるモノを例外なく全部出して脱衣所など別の場所に移動します。
そして、次にお風呂に入る時に、使うモノだけ持ち込みします。使ったモノは風呂に置いておきます。
お風呂の中は使っているモノだけにするのが目的です。

あと、いったん空にしたタイミングで掃除をしてしまうのも良いです。
何もないお風呂を掃除するのはすごくラクです。

例:引き出しの中を空っぽにする

引き出しの中に文房具や雑貨がごちゃごちゃと入っていて、何かを取り出すたびにほじくり返しているとしたら、毎回ストレスではないでしょうか?
であれば、引き出しの中のモノを全部出して空っぽにします。出したモノは別の箱に入れておきます。
そして、使う時はその箱の中から取り出し、使い終わったら引き出しに戻します。
使ったモノだけを引き出しに戻していくのを日々繰り返して、1か月くらい経つとどうなっているでしょうか?
恐らく引き出しに戻らず箱の中に入ったままになっているモノがあるはずです。
1か月間まったく使わなかったモノ、それらは使用頻度が低いということがわかります。

引き出しの中のモノを使用した実績に基づいて分けることで、使用頻度の違いが明らかになります。
使ったモノだけを引き出しの中に戻すと、次使う時、出し入れしやすいと感じます。

空っぽにしてわかること

収納の中を空っぽにすることで、
・よく使うモノとそうでもないモノがあると知る
・よく使うモノだけにするほうが使いやすいと知る

モノを仕分けする時、同じ種類を集めるやり方をしている方が多いです。
例えばボ-ルペンひとつとっても、ヘビーユーズのペンもあれば、あまり使わないペンもあります。
それらが何十本もあって、全部同じ場所に入れてしまい、たくさんあり過ぎて取り出しにくくなっているのです。
また、収納場所にモノが入っていると、それが当たり前になり、使用頻度に違いがあることにも気づきにくいです。
そういったことから、同じ種類のモノをひとまとめにする分類方法一辺倒ではなく、使用頻度に分けて置き場所を変えることは非常に大切です。

あまり使っていないペンをムリに捨てる必要はありませんが、よく使うペンとは別にします。
よく使うモノを取り出しやすい場所、あまり使わないモノは多少奥まったところと、棲み分けを行うのです。
使用頻度が低いモノは少しくらい取り出しにくくても良しとしましょう。あまり使わないのですから。

ということで、
・よく使うモノ→特等席に収納
・それほどでもないモノ→少しくらい取り出しにくくても良しとする
・まったく使わないモノ→家から出す(捨て等)検討

良く使うモノとそうでないモノを区別するために、まずは頭であれこれ考えるのではなく、いったん収納の中を空っぽにして、「使った」という事実に基づいて戻す、つまり体感してみることをおすすめします。

この記事を書いたのは・・

渡部夏代(わたなべなつよ)
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。

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