人間は忘れる生き物
「ストックがなくなりそうだから次の買おう」
と思っていたつもりが、まんまと忘れてしまうことがあります。
しかし、忘れてしまったことを自分の記憶力が悪いからと嘆く必要はありません。
人間は忘れる生き物。
ヘルマン・エビングハウスというドイツの心理学者の言葉です。
忘れることを前提に暮らす、良い意味で開き直るのは大事です。
しかし、忘れてばっかりだと生活に不便が起こってしまいます。
この厄介な「忘れ物」について対策を考えてみます。
忘れ物をした後にやりがちなこと
トイレットペーパーなどストックを買い忘れて「しまった!」となります。
ないと困るので仕方なく買いに行きます。
本当なら1度で済むはずだったことが二度手間になって時間もかかるし、やるせない気持ちになります。
そんな時ツイツイやってしまうのが「多めに買っておく」です。
これでしばらく大丈夫、と安心したいゆえにやりがちです。
本当に安心か?
いつもなら1パックしか買わないところを2パック、3パックと購入してしまったとして、それが果たして本当の安心でしょうか?
次購入するまで期間が空いてしまうので、忘れやすくなってしまいそうな気がします。
しかも、いつもより多いストックは定位置に収まりきらず、別のところに仮置きしてしまうこともあります。
仮置きした場所が見えにくい場所だと、買ったことさえも忘れてしまう恐れがあります。
いろんな意味でさらに忘れやすくなる可能性が大きくなります。
覚えておかなくてもよいしくみを作る
忘れることを恐れて過剰にストックを抱えるより、覚えなくてもよいしくみを作る方が好都合です。
有効な方法としては、ストックを開封するタイミングで買い物リストに追加するやり方があります。
(1)買い物リストに追加
シールやマグネットをストックに貼っておき、開封するタイミングで買い物リストに移動する方法.
これは、私が実際に使っているマグネットです。
ストック置き場に品物をラベルしたマグネットを貼って置き、開封する時にブックエンドにペタンと張り替えます。
ブックエンドが買い物リストになるので、買い物に行く時にスマホでパシャっと撮影します。
ストックを購入してきたら、収める時にマグネットも一緒に戻します。
(2)開封時に買い物サイトに追加
購入サイトのURLをQRコードを印字したカードを作っておきストックのそばに設置し、開封するタイミングでQRコードを読み取り買い物カートに追加する方法。
こちらの方法は、オフィスなどでよく取り入れられています。
毎回購入する物と購入先が決まっている場合に便利です。
発注する人が決まっている場合は、開封した人が注文する人にこのカードを渡すのも良いです。
購入先は特定のECサイトになることと、プリントしたりラミネートを作るのが面倒かもしれませんが、一度しくみを作ってしまえばラクにストック管理ができます。
時間や心の負担が少なくなる
この記事を書いたのは・・
渡部夏代(わたなべなつよ)
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。