整った空間を維持するポイント「流れを意識する」4例
散らかっている部屋の多くの特徴はモノが多いことです。
では、なぜモノが増えるのか?
それは、家に入ってきたモノ達が流れずに停滞してしまっていることにも大きな原因があります。
モノが家に入ってくる→使う→出ていく
この「流れ」を意識することで、整った空間を維持できる4つの例をお伝えします。
例1:消耗品
洗濯洗剤やシャンプーなどのブランド変えをすることがあります。
新しいものを使いだすと、今まで使っていたものを使わなくなることがよくあります。
使い切ることも捨てることもしなければ、いつまでもそのままの状態で「流れ」が止まってしまいます。
そのままにしておくと劣化してしまいますので、サッサと使い切るあるいは処分するなど家から出ていく「流れ」を作りましょう。
例2:ストック
ストックを大量に抱えている家は多いです。
ストックを持つこと自体は悪いことではありませんが、買う量と使う量がアンバランスだと乱れてしまいます。
買う量のほうが多ければ、ストックがどんどん増えていきます。
また、増え過ぎて押し入れなどの奥深くに押し込まれた状態で、また新しく買ってきたものを使っていると、奥深くのストックはそのまま停滞してしまいます。
ティッシュぺーパーなど腐ったり劣化しないものに起こりやすく、「流れ」が止まっている状態です。
使わないのにスペースを食っているだけなのは良い状態ではありません。そのせいで他の物が収納できずリビングにあふれてしまうこともあるからです。
「先入れ先出し」できる適切な量と保管場所を確保して、スムーズな「流れ」を作ります。
例3:道具など
例えば、工具のドライバーなど。普段あまり使わないけど、たまに使う時に毎回探すものはありませんか?
探して見つからなければ購入します。用事を足すことができれば目の前のタスクをクリアできます。
問題はその後です。ドライバーは、今回買い足したものと、家にあるはずのドライバーと合わせて2セットあることになります。
今後使うドライバーは新しく購入したほうになりますが、見つからないドライバーは家のどこかに使われないまま停滞しています。
使われることもなく、処分されることもない、「流れ」がない状態です。
さらに、新しく購入したドライバーも使い終わった後、置き場所を決めずにその辺に放置してしまうとまた行方不明になります。
そしてまた後日買い足す・・家の中に同じモノが何個もあるという状態です。
流れのないモノ達が溜まり続ける悪循環に陥ってしまいます。
同じモノをいくつもある場合は、どんどん家に入れてしまった結果です。
モノを把握することを早急に行い、「見つからないので買う」という悪習慣を断ち切りましょう。
例4:趣味のモノ
趣味のモノは基本的に「永久保存」と思って保管する場合が多いと思います。
しかし、例えば推しグッズなどは次々と新しいアイテムが出てきますので、だんだん増えていきます。
自分の好きなモノなので、無理に捨てたり減らしたりする必要はないです。
しかし、「永久保存」と思い込んで、何年も、下手したら何十年も見ることすらなくしまい込まれたままだとしたら、「家に入る」だけで「使う(見る)」が無い、つまり「流れ」が無い状態です。
年に一度くらいは収納から出して眺める時間を作りましょう。
眺めた時にもしかしたら「これはもう無くてもいいかな」と思うモノもあるかもしれません。その場合は「家から出す」対象として考えてみると良いです。
「流れ」を意識する
消耗品、ストック、道具、趣味のモノを例にお伝えいたしました。
他にも衣類や家電製品などでも当てはめて考えることができます。
「家に入ってくる」→「使う」→「家から出ていく」この流れを意識して片付けに取り組んでみてください。
この記事を書いたのは・・
渡部夏代(わたなべなつよ)
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。