引っ越しの前後をスムーズに 荷造りと荷ほどきのコツ

2024/03/02
  • 整理収納アドバイザー。ご家庭と企業の整理収納と資格講座の認定講師をしております。書類整理も得意です。もっと見る>>

引っ越しの多い季節です。
転勤など仕事の都合や進学などで、今まで住んでいた土地を離れ新生活が始まる方も多いと思います。
新しい土地新しい住まいで、すぐにいつも通りの暮らしに整えていくには「荷造りのやり方」が大きなポイントです。

直近で使う物をまとめる

荷造り

私のおすすめは「使用頻度を優先して荷物をまとめる」です。
例えば、食器を箱詰めする時、カップ類だけを集めて箱詰め、調理道具を集めて箱詰め、というようにカテゴリー別に荷造りしようと思い浮かべる方が多いと思います。
それでも問題はないのですが、量が多くて箱が何箱にもなりそうな時は、さらに効果的な方法として直近で使うアイテムとそうでない物に分けることをおすすめします。

そうすると、引っ越し先で、まず直近で使う物だけを荷ほどきすれば、とりあえず生活をスタートできるからです。
引っ越してすぐに使いそうなもの、台所用品なら、みそ汁を作る鍋、フライパン、おたま、ボウル、まな板、包丁、菜箸、お茶碗、お椀、お皿、マグカップなど。
これらをひとまとめにして運べば、すぐにみそ汁と目玉焼きとサラダを作ることができます。
同時に、それらは引っ越し前の最後まで使いそうな物とも言えますので、とても合理的です。

衣類に関してもそうです。引っ越しして3日間ぐらいの間に使いそうな衣類をまとめて箱詰めしておくと良いです。
そうすると、引っ越し先であっちのダンボールからほじくり出す、こっちのダンボールを漁るといったことがなくなります。

引っ越しを機に処分しようと思うもの

処分

引っ越しの時にせっかくなので思い切って不要品を処分したいと考える方も多いと思います。
荷物の移動の日に合わせて計画通りに処分を進めることができれば何も問題はないのですが、実際は順調にいかないことも多いです。
中には突然の辞令で1~2週間以内に引っ越さなければならないという場合もあるかもしれません。
処分しようにも、そのための時間を割くことができない、気持ちの踏ん切りをつけられないということも多そうです。

その場合は、処分の候補の物だけを集めて箱詰めし、そのまま引っ越し先に運びます。
そのまま荷ほどきをせずに、半年とか1年など期間を決めて、保留にしておきます。
そして、半年・あるいは1年後の落ち着いた時に改めて判断すると良いです。
また、それまでに使うことがなければ、必要ない物と判断できます。

荷ほどきの優先順位を付ける

荷ほどき

すぐに仕事が始まるなどで、全部の荷物を荷ほどきして一気に収めるのが難しい場合もあります。
その時は箱に番号を書くなどして優先的に荷ほどきしていきたいものがわかうようにしておくと良いです。
例えば、洗面所の荷物なら、「洗面所①」の箱には今使っている洗剤を入れ、「洗面所②」にはそのストックといった要領です。
すぐ使う可能性が高い物とそうでない物に区別して荷造りをすすめると良いです。

タオルも3日くらいで使う分のみを箱詰めして、引っ越し先ではその箱の中に入っているタオルだけを使ってみるのもおすすめです。
前の家では大量のタオルを洗面所の棚に詰め込んでいたけど、実はそんなに必要なかったと気づくこともあります。

まとめ

引っ越し

引っ越しをスムーズに進めるのとそうでないのとでは、その後の暮らしやすさに大きな差がつきます。
荷造りの段階から関係しますので、効果的な箱詰めをしてください。
また、住まいが変わるのは、自分の生活の見直しの絶好のチャンスです。
要不要の判断、暮らしで使う物の量の再発見もできます。

この記事を書いたのは・・

渡部夏代(わたなべなつよ)
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。

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