【片付け編】まとめてやろうとするからどんどん面倒になる

2024/04/13
  • 整理収納アドバイザー。ご家庭と企業の整理収納と資格講座の認定講師をしております。書類整理も得意です。もっと見る>>

「掃除」「片付け」「フリマサイトに出品」
今度やろう、時間ができたらやろう・・と思いながら、ついつい先延ばしにしやすいタスクの代表例です。
先延ばしになっている原因のひとつに「まとめてやろう」があります。
掃除と片付けとフリマサイトのうち、今回は片付けについて述べます。

2種類の「片付け」

整理収納

「片付け」の解釈はいろいろあります。
使った物を元に戻す片付けもあれば、物を全部出して取捨選択する整理収納を「お片付け」と呼ぶこともあります。
日々使った物を元に戻す片付けは、もちろん使ったその都度が理想です。

一方で、全部出して行う整理収納。これは家の中の大々的な「お片付け」と表現することも多いです。
この記事では、家の中を大々的に整理するほうの片付けについて述べます。

トラウマから来る片付けの先延ばし

トラウマ

家じゅうを片付けたい場合は、まとめて一気に行うほうがトータルの時間は短くて済むかもしれません。
しかし、かなりまとまった時間を取る必要があること、どれくらい時間が必要かわからないなど、一気に行うのはそれなりに難易度が高いです。
苦手意識を持つ人は、出すだけ出してから収集がつかなくなって困ってしまったという経験がトラウマになっている場合もあります。
ネガティブなイメージを持っているとますます先延ばしにしやすくなります。

少しだけ片付けにとりかかる

片付け

つい先延ばしにしてしまう場合の解決策は、少しだけとりかかることです。
おすすめなのは、「場所を限定する」「モノを限定する」「時間を限定する」のどれかです。
例えば、「今日は引き出し一杯の整理だけやる」「今日はマグカップの整理だけやる」などです。
限定した場所やモノや時間ならすぐに終わります。
ピンポイントの目標なので、すぐに達成できて成功体験を味わうことができます。成功体験はとても大切です。

ただここで、「一部だけやっても、他の場所に点在していた物が後から出てきたりすると二度手間になるのではないか?」と疑問を持つかもしれません。
二度手間が嫌だから一気に行うほうが効率がいい・・これが落とし穴です。

物が多かったり散らかり度が高い場合、どこもかしこも一気にカタを付けようとすると、結局どこも中途半端になってしまいやすいです。
理由は多くの方がそこまで気力と体力が持たないからです。

小さな範囲を動かす

片付け

小さな範囲の物を動かしながら整理して、まとまりを作っていく。
そうすると物を把握できますし、その後また動かす必要が出てきた場合もやりやすくなっています。

まとまりを作るというのはいわゆる分類なのですが、物をどう使うかを見極めながら行います。
この作業を丁寧に行うと、その後の生活のしやすさに直結します。
また、使うシーンを想定したり取捨選択したりなど、物と向き合うことで整理や収納に対する感覚をつかんでいきます。
さらに何度も繰り返し行うことで、片付け脳が鍛えられます。

まとめ

片づけを先延ばしにしてなかなか取り掛かれない人におすすめ
・家じゅうの片付けをまとめて一気に進めるのは難易度が高い
・先延ばしにしやすい人やトラウマがある人は、場所や物や時間を限定してとりかかる
・小さな範囲を動かして感覚をつかんでいく

次回は「フリマサイト出品」に関して述べたいと思います。

この記事を書いたのは・・

渡部夏代(わたなべなつよ)
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。

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