片付けで重要なのはノウハウやテクニックよりも習慣
片付けをスムーズに進める方法として、ノウハウやテクニックがクローズアップされることが多いです。
片付ける順番ややり方、空間の有効活用や優れた収納用品を選ぶといったものです。
そのようなノウハウやテクニックも大切ですが、それ以上に大切なのは習慣だと感じております。
「やる気スイッチ」に頼らない
やる気スイッチを入れる方法といったノウハウがあります。
片付けのスイッチがあって、そのスイッチは点いたり消えたりする、片付けを始めるためにオンにする方法です。
しかし、片付けに関しては、オンオフで表すならオンのままが常が良いのではないかと考えております。
片付けはやる気に頼らなくても当たり前にできる状態です。
「使ったら戻す」「乱れたら整える」をひたすら繰り返す
脱いだ服、持って帰ってきた荷物、食べ終わった食器、読み終わった本、使い終わった道具・・。
使ったあと、元の場所に戻さないとあっという間に部屋は散らかります。
汚いままだったり、元の場所に戻っていない状態だったり、戻し方が雑だったりすると、空間はすぐに乱れてしまいます。
元に戻らない、乱れないようにするには、繰り返して習慣にしてしまうのが一番の近道です。
「気持ち悪い」からやりたくなる
「習慣とは恐ろしい」とはよく言ったもので、良くも悪くも習慣として身に付いたことは継続できます。
せっかくだから良いことを習慣にしてしまうほうがトクです。
片付けることが当たり前で習慣として身についてしまえば、元の場所に戻っていないと気持ち悪い、綺麗に並んでいないと落ち着かないと言った気持ちになります。そうすればしめたもの。
「食べ終わった食器がそのまま放置されていると気持ちが悪い」「本の向きがちぐはぐだと落ち着かない」と言った気持ちになれば、それを解消したいと思うようになります。
つまり、「食べ終わった食器を片付けたい」「本の向きを揃えたい」と、“やりたいこと”になるのです。
習慣として根付かせるには
習慣が身に着くまでの期間は「3週間」「2か月」などいろいろな説がありますが、内容や人によって異なると思います。
そして、いきなりたくさんのことを身に付けるより、小さなひとつのことから始めると良いのではないでしょうか。
習慣にしたいことを明確にして、そのためにやることもはっきり決めます。
例えば、習慣にしたいことは「食べ終わった食器はすぐに片付ける」、そして「片付ける」だけでは曖昧さが残るので、やることを「食器をすぐにキッチンに下げる」「すぐに洗う」「食洗機に入れる」など具体的に決めます。
自分でこれなら苦労せずにできると思う範囲に留めると継続しやすいです。
この記事を書いたのは・・
渡部夏代(わたなべなつよ)
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。