整理収納アドバイザー渡部夏代

片づけをラクに続けるコツ

2020/08/08
  • 整理収納アドバイザー。ご家庭と企業の整理収納と資格講座の認定講師をしております。書類整理も得意です。もっと見る>>

こんにちは。
札幌に住む整理収納アドバイザー渡部夏代です。
やりたくなる片づけ。
毎日の片づけを楽しく続けるためにできることをいつも考えております。

今回は、ラクにできるにはどうすればよいか?についてです。
気負わなくても、自然にできたらラクになります。
私も実践して成功した「ラクに自然に片づけができる2つのポイント」をご紹介します。

自然に片づけができる2つのポイント

自分スタイル

2つのポイントをご紹介する前に「自分スタイル」についてお話いたします。

コロナの自粛期間中、家の片づけを行った方も多いと思います。
いろんなモノを片づけて快適な暮らしを手に入れた方もいるでしょうし、うまくいかずにモヤモヤしている方もいるかもしれません。
捨て過ぎて後悔しちゃったー、なんていう方もいるかもしれません。

片づけは自分に合った方法で進めていかないと、どこかで歪みが生じてうまくいかないことが多いです。
そのためには人のマネではなく、自分のスタイルを見つけていくことが大切です。

自分に合ったやり方
自分の好きな進め方
自分の理想とする家

人からどう思われるかではなくて、自分がどうしたいのかを考えていくことが大切です。

「いつもお花に囲まれて暮らしたい」というのも素敵ですね。

片づけ・整理

ところで、「片づけ」「整理」という言葉がよく使われますが、「片づけ」と「整理」は別の意味です。

「片づけ」は使ったモノを元に戻すこと。
「整理」は不必要なモノを取り除くこと。

便宜上、「片づけ」でひとくくりにして表現している場合が多いですが、実は意味が違います。

「片づけ」は、使ったモノを元に戻すわけですから、置き場所がしっかり決まっていることが大前提。
置き場所が決まっていなければ、「とりあえず置き」になってしまいます。
そうすると、次使う時に「あれ?どこだっけ?」となって探しものが始まります。

置き場所=定位置=モノの住所

それをしっかり決めて確実に元に戻る仕組みを作ります。
仕組みづくりのために、最初に行わなければならないのが「整理」です。

自然に取り入れる

ただ、「整理」はなかなかエネルギーが要る作業です。
一念発起して大々的に整理にとりかかる日を作っても、いざやり始めると、途中で疲れ果ててしまったり、やみくみに捨ててしまったりということがよくあります。
そうすると良くない記憶となってインプットされてしまいます。

それが不安で先延ばしにしてしまう方もいらっしゃいます。
整理収納アドバイザーに依頼して一緒に作業するのが一番のおすすめではありますが、自宅を見られることに抵抗を感じることもあると思います。

おすすめなのは、まずは普段の生活の中で、自然に当たり前にできることを増やしていく。
まずは小さなハードルを飛び越えることから始めます。
それを習慣として身に付けることができたらしめたものです。

ラクに自然に続けるためにぜひおすすめしたい2つのポイント

1.ちょっとだけがんばる
2.繰り返し行う

片付けはもちろん、いろんなことに通じる取り組み方です。
私はこの2つのポイントで自然にできるようになったことがたくさんあります。

1.ちょっとだけがんばる~プラス1手間、プラス2分

今の自分のモチベーションが「10のうち5」だったら、「10のうち6まで」という風に、ほんのちょっとだけがんばってみる。
普段難なくできると思う範囲より、ほんの少しだけプラスするという感じです。

例えば、買い物から帰ってきて、食材を冷蔵庫に入れる時。
買い物から帰ってきてゆっくり座りたいのに食材を収納する作業は面倒です。
でも放置すると傷んでしまいますので、とにかく冷蔵庫に放り込むところまではやりますよね。
この状態が「5」だとします。

「プラス1」
ちょっとだけがんばってみます。
今までは場所を決めずに放り込んでいたけど、プラス1では、卵はこの段、豆腐はこの段、と決めた場所に入れます。
ちょっとだけ手間をかけていますよね。
これが「プラス1」です。

そうすれば、冷蔵庫の中は自然とグループ分けができている状態になります。
しまいこんだまま忘れるということも起こりにくくなっていきます。
後日奥の方から変わり果てた姿の豆腐が出てくるなんていうホラーなことは起こりません。

人は覚えているつもりでも、まんまと忘れてしまう生き物です。
忘れるというのは、人間が生きていく上で合理的な本能らしいです。
全てのことを覚えていたら、悩みも心配も不安も恐れも全部頭の中にパンパンになってメンタルやられてしまいそうですもんね。
ですから忘れるというのは健全な証拠です。

でも豆腐が腐ってしまうのは残念過ぎるし、変わり果てた豆腐はホラーです。
豆腐は忘れずにしっかり料理に使いましょう。
そのためには「豆腐はここら辺」と、ちょっとだけがんばって置き場所を決めます。

時間を決めてもいいかもしれません。
今まで3分くらいでチャッチャとやっつけていたことを、ちょっとだけ延長して5分間取り組むことにする。
2分延びるだけなら気軽です。
そして2分ってけっこういろんなことができてしまいます。
食材ならついでにその他の賞味期限のチェックもできると思います。
水で濡らして絞った布巾でサッと拭くこともできます。

最初に張り切ってがんばり過ぎるとホボホボ3日坊主になりますので、ちょっとだけです。

2.繰り返し行う~3週間で習慣化

繰り返しの効果は絶大です。
人を含む動物って本能的に変化を好まないそうです。
弱肉強食の時代、生き物が変化をもとめてむやみに動き回ることは命の危険に繋がるからというような話を聞いたことがあります。

ということは、繰り返すことによってそれが日常になると、それを維持する本能が働きだすというわけです。
生活習慣になるということですね。
3週間続くと習慣化できると言われております。

普段当たり前に行っていることは、やらないと気持ち悪くなります。
やらないと気持ち悪くなったらしめたものです。

ちなみに3日坊主の代名詞と言われるものに家計簿があります。
これも毎日つけていると、やらなかった日は気になって気になって仕方なくなります。
私はつけ始めて25年以上経ち、今では「すぐにやりたいこと」になりました。
本当に習慣というパワーは絶大です。

「やらないと気持ち悪い」に!

1.ちょっとだけがんばる
2.繰り返し行う

この2つで片づけが「嫌なこと」「仕方なくやること」ではなくなります。
そして、自然に、気軽に、当たり前に、勝手に手が動くことにもなっていきます。

そうすると、今まではハードルが高いと思っていた「整理」にとりかかりたい気持ちがフツフツと湧いてきます。

札幌 整理収納アドバイザー渡部夏代

この記事を書いたのは・・

【整理収納アドバイザー渡部夏代】
札幌出身、札幌市在住
子どもの頃から片づけが好きでした。
自分の部屋の模様替えを何度も行った子ども時代を過ごしました。
大人になって家庭を持つようになってからも片づけを楽しむ毎日。
子育てしながら、だんだんと増えていくモノとどう向き合っていくか試行錯誤を繰り返しました。
整理収納アドバイザーという資格があることを知り、「まさに自分のためにある資格だ!」と飛びついて、整理収納アドバイザー2級講座を受講。現在に至ります。


【保有資格】
整理収納アドバイザー1級
整理収納コンサルタント
住宅収納スペシャリスト
整理収納マネージャー
オフィス環境診断士
ファイリングデザイナー1級
カラーコーディネーター2級

【認定講座講師の資格】
整理収納アドバイザー2級認定講師
企業内整理収納マネージャー認定講師
ファイリングアドバイザー認定講師
全国どこからでも受講できるZoom講座開催。

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