片づけを始めたとたんに捨てる決心が鈍り出すのはなぜ?
こんにちは。
札幌に住む整理収納アドバイザー渡部夏代です。
やりたくなる片づけ。
毎日の片づけを楽しく続けるためにできることをいつも考えております。
捨てる決心がつかなくなっていく流れ
片づけをしよう!
要らないモノを処分しよう!
と、張り切って整理を始めても、いざ手に取ってみると捨てる決心が鈍る。
こういうことはありませんか?
「捨てる決心がつかない」
この心理について、実際に私が味わった体験を元に綴ってみます。
手にすることで、所有している実感が蘇る
物入れの奥深くに押し込まれて、今まで存在すら忘れていたモノ達。
片づけで引っ張り出してきて、手に取った瞬間にそのモノの記憶や思いが蘇ってきます。
買った時の場面、買った時の値段、使っていた時など、、。
そのとたん、自分にとって大切なモノに思えてきます。
「また使えるかも」「いつか必要になるかも」という気持ちも湧きます。
なんとかして「使おう」という気になります。
相反する気持ちとのせめぎ合い
一方で、頭の中では「使っていないから捨てても良いかも」という気持ちもあります。
その相反する二つの思いが頭の中でせめぎ合います。
ここが片づけでエネルギーを使うところ。
エネルギーを使うところではありますが、自分の内面を深掘りできる場面でもあります。
充実した時間を過ごせていると、私は感じます。
ただ、このエネルギーを使う場面を「疲れる」と感じる場合は、使っているかいないかで分けるのが負担がなくラクな方法です。
10回のうち9回の成功体験より、10回のうち1回の失敗体験を記憶する
捨てた後また必要になって「捨てなければ良かった!」と思うことが極稀れにあります。
この失敗体験が「後悔」という形で心に刻み込まれます。
実際は、捨てて後悔しないモノの方がはるかに多いはずなのですが、それはあまり思い出しません。
なぜなら、現物が手元にないからです。
この失敗体験が刻まれると、捨てるのはいつでもできるけど、捨ててしまったら二度と手に入らないと考えるようになります。
「捨てる」がしづらくなる
捨てるのはいつでもできる、物質的には確かにそうです。
しかし、マインド面では、いつでも捨てられるからとりあえず取っておこうというモノほど、かえって捨てられなくなる場合もあります。
一度迷ったという経験が、再び迷うというストレスを遠ざけようという心理も働きます。
この「迷って決心できなかった」という気持ちも失敗体験です。
【回避方法】ストレスは全力で遠ざける
迷うとか考え込んで疲れるというストレスは嫌な記憶となって残ってしまいます。
すると、嫌な作業としてインプットされて片づけが嫌いになってしまいます。
そうならないようにするには、必ず決めようとしたり迷うことはしないようにする!
捨てる決心がつかない時に無理に白黒つけようと悩まないのが一番です。モノを分けておくだけ。
結果、保留のモノという形になりますが、それでも良いと思います。
失敗体験がトラウマとなって、その後開かずの間になってしまうのは避けたいところ。
さらっとやるのを何回も繰り返すほうが、風も通せるし、動かしグセがつきます。
この記事を書いたのは・・
札幌 整理収納アドバイザー渡部夏代
子どもの頃から片づけが好きでした。
自分の部屋の模様替えを何度も行った子ども時代を過ごしました。
大人になって家庭を持つようになってからも片づけ好きは変わらず。
子育てしながら、だんだんと増えていくモノとどう向き合っていくか試行錯誤を繰り返しました。
整理収納アドバイザーという資格があることを知り、「まさに自分のためにある資格だ!」と飛びついて資格を取得し、現在に至ります。