【段階的に減らす】思い出のモノとはこんな風に向き合ってみた
こんにちは。
札幌に住む整理収納アドバイザー渡部夏代です。
やりたくなる片づけ。
毎日の片づけを楽しく続けるためにできることをいつも考えております。
思い出のモノは段階的に減らしてみる 5個なら1個減らして4個にという具合に
思い出のモノは捨てにくいことが多いです。
捨てたほうがいいんだろうな、と頭では考えていても、いきなり全部捨てるのは厳しいと感じることも多いと思います。
今まで思い出として自分のそばにあるのが当たり前だったのですから、それが急になくなってしまうのは、自分の身が引き裂かれるような気持ちになる方もいらっしゃると思います。
そんな時は段階的に減らして様子を見ながら進めていくのもおすすめです。
時間がかかるので根気が必要ですが、気持ちに負担を感じることなく進められます。
私が実際に行った例をご紹介します。
300本以上あった昔のカセットテープ
大量に持っていました。聴くこともなくなったのですが、思い出のモノとして長いこと保管していました。
しかし、場所を喰うので押入れの整理のたびに「厄介なモノ」と思うようになってきました。
それまでは「カセットテープ」というひとくくりで考えていたのですが、ある時その1つ1つを別々のもモノとして見てみることに気づいたのです。
カセットテープは300本はあったと思います。
1つ1つを見ていくと、思い出が強いモノ、まあまあ思い出があるモノ、思い出の薄いモノがあることに気づきました。
さすがに記憶にすらないテープというのはありませんでしたが、思い出にも強弱があるのだということを改めて知ったのです。
そこで、思い出の薄いテープは間引くことにしました。すると10本くらい減ったのです。
たった10本なんですけど、なんか身軽になった気持ちだったのを覚えています。
1年後ふたたび目を通したカセットテープ
また1年くらい経って押入れの整理をした時、ふたたびカセットテープに目を通しました。
昨年少し減らしたんだっけな、と思い出して、またちょっと見てみようと箱を開けます。
そしてまた1つ1つ見たら、前回思い出の強いカセットテープと感じたのが、今回そうでもないというのがけっこう出てきたのです。
少し減らしたことで減らすリズムがついたのか、自分の価値観が変わったのか。
はっきりした理由はわかりません。
嫌いになったわけでもなく、どうでもよくなったわけでもありません。
「思い出」として自分の手元においておくなら、もっと絞り込んでも良いのではないかという気持ちになったのです。
そしてさらに20本くらい処分しました。
さらに数年後
2年連続で減らしたので、それが定例行事になりました。
押入れの整理は定期的に行っているので、その時にカセットテープにも目を通して整理する。
これを数年間繰り返して、最終的に残ったのは・・・・・1本です。
その1本を現在も持ち続けております。
そしてその1本は、今の私にとって非常に重要な役割を果たすモノに生まれ変わりました。
段階的に手放したことで得たもの
カセットテープを一気に全て捨てたとしたら、捨てる時は悩んだかもしれません。
しかし、捨てた後はおそらく綺麗さっぱり忘れたと思います。これはこれで有りだと思います。
一方で、段階的に手放していったことで、カセットテープという思い出のモノが自分にとってどういうモノだったかがよくわかりました。
そして自分の心の中も改めて深掘りすることができました。
時間はかかりますが、確かな発見がありました。そして得るものは大きかったです。
捨てるか捨てないか、捨てるとしたらどういう捨て方がベストか?
それは人にもよるし、モノにも、タイミングにもよります。
自分にとっての「今」の「ベスト」あるいは「ベター」を見つけることが大切だなと感じております。
この記事を書いたのは・・
札幌 整理収納アドバイザー渡部夏代
子どもの頃から片づけが好きでした。
自分の部屋の模様替えを何度も行った子ども時代を過ごしました。
大人になって家庭を持つようになってからも片づけ好きは変わらず。
子育てしながら、だんだんと増えていくモノとどう向き合っていくか試行錯誤を繰り返しました。
整理収納アドバイザーという資格があることを知り、「まさに自分のためにある資格だ!」と飛びついて資格を取得し、現在に至ります。