【リアル激闘1275日】息子の超偏食と闘った私が今だから言えること
アラフォーで3児の母、家庭料理からワインに合う料理まで幅広く作るソムリエ主婦の「ノムリエ」です。
今でこそ料理が好きで、レシピなど執筆させていただいておりますが、実は料理を作ることがものすごく嫌いだった時期がありました。
それは数年前、息子の「超偏食」で悩み続け、料理を作ること自体がつまらなくなってしまった時期でありました。
実体験に基づき、今だから言えることを包み隠さずお伝えします!
超偏食とは?
偏食とは、一般的に食べ物の好き嫌いが激しいことを指すようで、我が息子(長男)は「超」がつくほど偏食でした。
偏食の片鱗が見え始めた頃は、満3歳の誕生日を迎える前あたり。
それまで比較的よく食べる子でしたが、徐々に食べられるものが絞られていき、幼稚園入園頃には、両手の指で数えられるほどの種類しか食べなくなっていました。
なぜなのかは、未だに不明です。
偏食時代に食べられたもの
三歳当時口にできたものといえば、白飯、パン類、かぼちゃ、さつまいも、じゃがいも、卵、牛乳、かろうじてチキンナゲット、という具合でした。
そんな状況なので、幼稚園の給食の日は苦痛でたまらなかったようです。
毎度時間ギリギリまで、半泣きで食べ物とにらめっこ。
そんな話を担任の先生から聞く度、親の私は落ち込んでしまうのでした。
結局幼稚園生活3年間、給食は一度も完食せずに卒園しました。
偏食時代初期は、食べられるものを増やして欲しいとの思いで、夜な夜なレシピ検索をしたり、区役所の栄養相談に行ったり、食育についての本をどっさり借りてきて読んだりしました。でも状況はすぐには変わらないもので、食べずに泣く息子をほぼ毎日見ては行き詰まり、やがて疲れ果てました。
こうしてどん底まで落ちた期間を経て、次第に「食べられるものだけ用意しよう」という思考にシフトして行きました。
もっとどっしり構えてあげていたらな、と今になってとても申し訳なく思います。
改善のきっかけは思いがけないところにあった
食事面では問題を抱えながら数年間過ごしていた長男でしたが、小学校入学後に遂に転機を迎えることになります。
とある日、生まれて初めて給食を完食したのです!
その日メニューは忘れもしない「ビビンパ」でした。
担任の先生がその件について電話をくださったのですが、「職員室でも拍手が起きたんですよ」とおっしゃっていました。
(そんなに心配してくださっていたなんて、感涙)
なぜ食べられたのかを息子に聞いたところ、
「美味しそうだったから、食べてみようと思った。
美味しかったから、全部食べてみようと思った。」
との返答でした。
そんな長男も現在10歳、親の背に迫る勢いで成長し、給食のお代わりジャンケンにも参加している模様です。あの時の私に教えてあげたい!
きっかけはどこにあるか分からない。でもどこかに必ずある、と言いたいです。
成長のスピードは人それぞれだけど、毎日進歩しているはずなのです。
もし同じ悩みを抱えている人がいれば、私がここからエールを送ります。
この経験がどなたかの役に立てることを祈りつつ。