元銀行員が自分の子どもに教えるお金の話(その5)情けは人の為ならず!
こんにちは。サンキュ!STYLEライターで、元銀行員のはらともです。
突然ですが、『情けは人の為ならず』の意味をご存じですか?
“「人に親切にすることは、その人のためにならない」という意味で使うのは誤りです”と
小学館の国語辞典に記載されています。
今回は、本来の『情けは人のためならず』と思ったエピソードをご紹介します。
募金をすること
3年ほど前に、子どもと一緒にコンビニで買い物をしたときのことです。レジ横に大雨の被災地への募金箱が置いてあるのが目につきました。私は、何も言わず、財布にあった小銭を募金箱に入れました。
息子は、「何でお金を入れたの?」と聞いてきました。
私は、「雨で、大変な被害にあっている人がいるのをテレビでみたよね?そういう人たちが、少しでも早く普通の生活をできるように、お金を使ってもらうためだよ」と答えました。
「もしも、自分が被害にあって困った時に、助けてもらえたら嬉しいよね?」と付け加えると息子も納得した様子でいました。
したことへの見返り
募金のエピソードは、4月でしたが、その年は、私の住んでいる地域に何度も台風が来ました。
息子は、寄付のことを覚えていたのか、
「大雨が降ったから、ボクも金がもらえるのかな?」と
見返りを求める発言をしたのです。
「このくらいの雨だと、そこまで被害はないから募金もないかなー。
それに、自分がしたからって必ず同じようにしてもらえると、
見返りを求めてはいけないんだよ」
と伝えました。
少し、納得のいかない様子の息子・・・・
台風被害そして、支援
その年の9月に、台風被害を受け、地元のスケートリンクが9か月近く使用できなくなりました。息子は、アイスホッケーをしていましたが、ホームリンクが使用できなくなり、練習場所を確保することが難しくなりました。
Facebookなどで、「子ども達の練習の機会をお願いします」と載せると、他県のチームが合同練習や練習試合のお声がけをして下さりました。
また、プロの試合にエスコートキッズと試合観戦に招待してくださる機会もいただけたり、その他、いろいろな方々にご支援をいただけたりしました。
その後、新型コロナウィルスの影響で、中止になった大会も多くあり悔しい思いもしましたが、普段ではなかなかできない経験の機会も得られて、皆様の温かいご支援は、感謝の気持ちでいっぱいです。
感謝の気持ちを忘れずに
子どもの頃に、親や祖父母から
「自分のした良い事は、よく覚えているけれど、
人にしてもらった良い事を忘れてしまう人は多いんだ。
だから、人に見返りを求めないように。
親切にしてもらったことは忘れないように。
恩返しをするように」
と言われてきました。
“今が子どもに伝えるいい機会”だと思い、感謝の気持ちを忘れないことを教えています。
「今、毎週ホームリンクで練習ができることは、嬉しい事。」
「お金を寄付して、巡りめぐって、違う形で支援を受けられたこと。
受けた支援(恩)を当たり前だと思わずに、感謝すること。困った人がいたら、手を差し伸べられるのってカッコいいね。」と。
情けは人の為ならず
最後まで読んでいただきありがとうございます。
『情けは人の為らなず』は、小学館の国語辞典によると「人に親切にすることは、相手のためになるだけでなく、いつかは自分にも、必ずいいことが返ってくるということわざ」と記載されています。子どもに少しずつ、利他の心が身についていってほしいと願っています。
記事を書いたのは・・・・・・はらとも
元銀行員&FP2級で、貯蓄が得意です。面倒くさくて家計簿はつけていませんが、そんな私の貯蓄術も少しずつ紹介していきたいと思います。