【貯蓄】フリーランスママは退職金を自分でつくって備える!

2022/08/26
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元浪費家の貯蓄0家計。サンキュ!STYLEライターの小倉つぼみです。

2年前に思い切って会社を退職し、なんのアテもなくフリーランスとして開業してから、コロナの波にのまれながらもなんとか今まで生計を立てられています。

フリーランスになると会社員と違って退職金もなく、将来のお金に不安を感じてしまいますが、フリーランスでも退職金を自分でつくることができるんです!

この記事では、フリーランスの退職金の作り方についてご紹介したいと思います!

退職金の代わりになる制度「小規模企業共済」

仕事と家事・育児のライフワークバランスを求めて「ママ起業」を考える子育て中のママが増えてきています。

フリーランス(個人事業主)はボーナスも退職金もない為、将来のお金の事を考えると会社員からフリーランスへの転向に不安や躊躇がある方も多いかと思います。

フリーランス向けの制度「小規模企業共済」を活用することで、退職金の代わりになるお金を受け取る事ができるんです!

小規模企業共済制度とは、独立行政法人中小機構が運営するフリーランス・経営者向けの共済制度で、事業をやめる際の生活資金としての積立て制度です。

掛金は月1,000円から7万円まで、500円単位で自由に設定ができ、加入後の増減も可能です。
掛金は月払い・半年払い・年払いからの選択で、万が一の際の借り入れも可能です。

小規模企業共済制度のメリット・デメリット

【メリット】
小規模企業共済の最大のメリットは、解約時に掛金を納付した期間に応じて最大120%相当額が戻ってくるという点です。

例えば、中小機構のサイト※「小規模企業共済 加入シミュレーション」で、掛金月1万円、掛け期間20年でシミュレーションしてみると以下のように算出されました。
納付月数:240ヵ月
掛金月額:10,000円
掛金合計額:2,400,000円
共済金A(事業廃止等):2,786,400円

掛金は月1,000円から自由に設定できるので、起業初期は低額で余裕が出てきたら増額するなど無理のない範囲で自由に積立て設定が可能です。

【デメリット】
小規模企業共済のデメリットは元本割れする可能性があるという点です。

掛金の納付が20年未満である場合、事業を廃業する前に解約して解約手当金を受け取る場合は、解約手当金の金額は掛金の合計支払額を下回って元本割れとなってしまうので注意が必要です。

ただ、事業を廃業して退職金として受け取る場合は20年未満でも元本割れにはなりません!
短い期間での解約さえしないように気を付ければ、メリットの方が大きい制度かと思います。

また、もう一つのデメリットは、掛金受け取り時に所得税の課税対象となる点です。

ただし一括で受け取った場合、受取額から退職所得控除が差し引かれた金額の1/2しか課税の対象にならず、分割で受け取った場合は公的年金等控除が受けられます。
よって、共済金は一般的な所得と違い税金がかかりにくくなっているのも特徴です!

フリーランスは、小規模企業共済への加入でさまざまなメリットを得られ、自分自身で退職金を備えておく事ができます。
これから起業を考えている方は加入を検討してみてはいかがでしょうか。


◆この記事を書いたのは・・・小倉つぼみ

フリーランスのWEBデザイナー・メンタル心理カウンセラーで、娘2人のママです。日常の心のリフレッシュ方法や、無理せず楽しく貯蓄・節約する方法を発信中。

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