【アラフィフ主婦の日常】仕事は身体介助だけではなかった!?介護のお仕事ってこんな感じです
片づけのプロ・ライフオーガナイザーで介護士のおだけみよです
介護施設で勤務し始めて1年。介護士2年生になりました。
時々、認知症のことや介護施設のこと、親に介護が必要になったら…といったことも聞かれるようになりました。
中には介護の仕事に興味があります…と言われることも。
実は介護士って介護以外の仕事をすることも多々あります。
今回は私が普段どんな仕事をしているか紹介します。
私が働いている「グループホーム」はこんな施設です
介護施設と一口に言っても、その形態はさまざまです。
自宅から通う通所施設、認知症の高齢者が共同生活をする施設、病院と自宅(または福祉施設)の中間にあたる老人保健施設、通所・宿泊・訪問を組み合わせた小規模多機能施設など。
私が勤務している施設は認知症の高齢者が共同生活を送る「グループホーム」と言われる施設です。
入居の条件はもちろん「認知症を患っていること」
ひとつのフロアに最大9名まで入所が可能です。
医療を目的とした施設ではなく、自宅での生活に不安がある認知症の方が、それまでと同じように暮らせるように支援を行っています。
仕事1.身体介助
主な仕事は身体の介助が中心です。
食事介助、入浴介助、排泄介助など。
介護というと介助を思い浮かべる方が多いと思います。
仕事を始める前まで介護は「できないこと」支援でするものだと思っていたのですが、
実際は「できることを継続して行ったり、伸ばすこと」が大事。
例えば、入浴時に頭や体を自分で洗える時はご自身で洗っていただいています。
介護士が手伝った方が早く終わるのは重々承知ですが、生活能力が落ちないように気長に見守ることも大事な仕事です。
2.食事の準備、後片付け
専属の調理師さんがいない施設なので、入居されている利用者さんの食事は職員が準備します。
普段、自宅で作る食事との大きな違いは、利用者さんの「噛める能力」に応じて。食事の形態を変えることもあります。
食事をそのまま出す「普通食」、おかずを一口大に刻む「刻み食」、ミキサーで重湯のような柔らかにする「ミキサー食」の3種類に分かれます。
食事の後はもちろん後片付けも行います。
3.衣類の管理
利用者さんの衣服やベッド周りのファブリック類の管理も職員が行っています。
洗濯はもちろん、シーツ交換やほつれた衣類を縫ったりすることもあります。
洗濯に限らず、衣類全般の管理も行っています。
4.施設内の掃除
利用者さんの居室やトイレなど、施設内の掃除も職員の仕事です。
仕事は日常生活の延長。日々の暮らしと同じ。
利用者さんがこれまと同じ暮らしができるように支援することが目的なので、自分の毎日の暮らしとほとんど変わらない感じです。
医療を目的とした施設と大きく違うことは、食事のあと片づけや洗濯物を畳んだりする作業を利用者さんと一緒に行うことも多いです。
これら作業は認知症でどんどん低下しがちな、日常生活動作(ADL)を低下防ぐトレーニングも兼ねています。
片づけのプロとしての資格も大いに役立っています
私の場合、このほかに訪問介護の現場に出ることもあるのですが、訪問介護では要支援の利用者さん宅の家事(料理や掃除)を行うことも多く、家事代行的な作業も多々あります。
この仕事に就いたときに「全然畑違いの職に就いた」と言われることもありましたが、全然そんなことはなくて、むしろ役に立つ場面も多いです。
特に調理の場面ではミキサーにしたり刻んだりする作業に手が取られるので、調理を時短にするコツを考えたり、冷蔵庫にあるものを無駄なく使う使いまわしテクなど、今まで以上に日々模索しています。
介護に興味を持つ方が増えると嬉しい
介護の仕事ってイメージとずいぶん違うと思われた方もいらっしゃるかもしれないですね。
この記事で介護職に興味を持つ方が増えたら嬉しいです。
この記事を書いたのは…おだけみよ
ライフオーガナイザー/介護士
汚部屋主婦から片付けのプロに。
介護士として認知症高齢者が共同生活を送る介護施設スタッフとして働きながら、
片づけのプロ・ライフオーガナイザーとして活動。
サンキュ!STYLEでは家事ら楽になるコツの他、介護が気になる同世代に向けて介護初心者情報も発信中。