【片づけ】あなたがミニマリストになれない「たった一つの勘違い」とは

2023/06/21
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片づけと無印良品で、シンプルに暮らすコツを発信中!
整理収納アドバイザーでサンキュ!STYLEライターのおだけみよです。

この春から整理収納アドバイザーとしての仕事を再開しました。
片づけに関してお悩みを聞くようになってから
「ミニマリストになりたい」
「頑張ってはいるけどミニマリストにはなれそうもないです」
このようなお悩みが多いです。

実はミニマリストになりたいけどなれない人は、共通してたった一つの大きな勘違いをしています。
今回はその勘違いを解説します。

「物が少なくなればミニマリストになれる」という勘違い

「とにかく物を減らしたいです」
「まずは捨てたいです」
開口一番、このように言われることが多いです。

SNSなどを見てミニマリストになりたいと片づけを始めてみたけれど、いざとなると手が動かない。
「どうしよう…」
一度は経験がある方も多いのではないでしょうか。

ミニマリストの真似をしてみたくなるけど…

快適に暮らしている人を見ると、真似をしたくなってしまいます。

「ハサミの所持数は1本だけ」

時々見かけるミニマムな暮らしにするためのアイデアです。
余分な本数を持たないことで、本数が減らせてスッキリ!
ミニマリストに近づけそうで、試してみたくなるアイデアです。

ひとり暮らしの私ですが…

リビング
キッチン(冷蔵庫横)
玄関

実はハサミはリビング・キッチン・玄関に各1本ずつ、計3本所有しています。
「整理収納アドバイザーなのにミニマリストじゃない」なんてことが聞こえてきそうですが、これにはちゃんとした理由があります。

ひとり暮らしなのに、ハサミを複数持つ理由

根がめんどくさがりでズボラな私。
ハサミを1本だけに絞ると戻すのがめんどくさくて、使った場所に放置しがち。
次にハサミを使う時は、ハサミを探すことから始めることになってしまいます。
それなら、使う場所に1本ずつ置いておくことで、使ったらすぐに戻せるので放置することがなくなります。

「要るもの」と「要らないもの」は人によって違う

言われてみると当たり前にも感じることですが、片づけに迷った時はまず人真似から始めてしまいがちです。

けれども先のハサミの例で考えてみると、
「1本が心地よい人」
「複数ある方が心地よい人」

その人の考え方や普段の行動によって、物の持ち方は変わってきます。

ミニマリストと同じものを捨てても同じ快適は手に入らない

何を減らせばいいのかわからないから、三ニマリストと同じものを捨ててみる。

けれども、いまいちスッキリした感じがしない
一度は減らしたのに、また戻ってしまった…

同じ結果が得られないのは、人によって「要るもの・要らないものの基準」が違うからです。

余談ですが、私は「(自分が)捨てた物」や「(自分が)減らした物」に関する記事をあまり書かないようにしています。
それは「捨てた物(餌)」を与えるよりも、「捨て方のヒント(餌をとる方法)」を知ってもらう方が、はるかに片づけスキルが身につくからです。

「どう暮らしたら自分が心地よくなるか」を考えみまししょう。

・快適に暮らすために残しておきたい物
・持っておきたい物

実は捨てる事よりも、これから「何を持つか」の方が重要です。

「捨てること」よりも先にやるべきこと

自分にとって必要なものが明確になったら、不要なものもはっきり見えてきます。
その時にようやく、不要とわかったものを手放すことを考えます。

暮らしを快適にする過程で、結果的に「捨てる(手放す)こと」は多いです。
けれども、「捨てること」が目的になると、うまく片づかなくなってしまいます。

実際に物がそれほど多くないお宅の場合は、「収納の見直し」をすることで、物を減らさなくても快適になることが多いです。
「捨てること」は快適にするための手段のひとつにすぎません。

ミニマリストへの第一歩は「価値観の整理」から

・自分にとって暮らしやすい形
・持ておきたい物や必要な物

ミニマルな暮らしへの第一歩は、自分の価値観をしっかりと知ることが大切です。
「とりあえず捨てること」はやめて、「自分にとって快適な暮らし」を考える事から始めましょう。

●この記事を書いたのは…おだけみよ

汚部屋住人を卒業して整理収納アドバイザーへ。
片づけのプロ歴10年目。
「物と思考の整理」を軸に、それぞれに合わせた暮らし方を提案している。

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