晩秋の雨の日は何を履く?落ち葉のカーペットに要注意!
サンキュ!STYLEライターで気象予報士・防災士の資格をもつ、坐間妙子です。
東京は、よく晴れた日が続いています。
東京都心では10月27日から17日連続で1ミリ以上の雨を観測していません。
洗濯やお出かけにはもってこいの天気が続いてきましたが、きょう(11月13日)は全国的に雨の降る予報となっています。
今回は、この時期の雨で気を付けたいポイントをご紹介します!
濡れた【落ち葉のカーペット】に要注意!
各地で紅葉が見ごろを迎え、場所によっては落葉も始まっているこの時期。
頭上の木々を見るだけでなく、足元に落ちた葉を見るのも風情があっていいものです。
色とりどりの葉によってできるのは、落ち葉のカーペット!
とても綺麗ですよね。
しかし!
雨に濡れた落ち葉のカーペットは、滑りやすく、非常に危険なのです。
原因は、葉に含まれる油分。
多くの植物の葉には、乾燥から植物を守るために油分を含むクチクラ層という層があります。
クチクラ層は、植物を風雨や乾燥、紫外線、病原菌などの外部環境から守ってくれています。
ですが、落ち葉になって水に濡れるとこのクチクラ層が分解され、葉から多くの油分が浮き出てしまうのです。
特に気を付けたいのは、イチョウ。
イチョウの葉は植物の中でも油分が多く、乾燥した状態でも滑りやすいのですが、濡れるとさらに滑りやすくなるのでご注意ください。
雨の日、雨の翌日は滑りにくい靴でお出かけを
雨の日はもともと路面が滑りやすくなっていたりするので、靴に気を付けている方も多いと思います。
一般的に、革靴は滑りやすいものが多いので注意が必要です。
ヒールも地面との接地面積が狭いので危険ですし、履き込んだスニーカーも底がすり減っていて滑りやすくなっていたりします。
滑りやすい靴に共通しているのは【ツルっとした靴底】。
靴底の凹凸がしっかりしているものほど滑りにくくなります。
それから靴底の素材も大切です。
おすすめなのは、ラバーソールで、ゴム製のラバーソールは、グリップ力に優れています。
いまは革靴の底に自分で簡単につけられるラバーソールも売っているので、滑りにくい靴を一足作っておくのもいいかもしれません。
ポイントは、雨の降っている時だけでなく、止んだ後も注意が必要ということです。
落ち葉は乾くまでに時間がかかるので、雨の翌日も、滑りやすい状態が続く可能性があります。
明日は月曜日。
一週間のスタートを、ツルっと滑って痛い状態で迎えないようにしたいですね!
おしまいに
黄色から茶色、濃い赤茶色まで色とりどりの落ち葉。
まるでカーペットのように広がる落ち葉を見ると、思わず童心に返り、サクサクと音を鳴らしたくなります。
美しいこの時期ならでは景色ですが、雨の日や翌日はくれぐれもご注意を。
自転車や自動車、バイクも滑りやすいので、お気を付けくださいね。
この記事を書いたのは・・・坐間妙子
気象予報士と防災士の資格を持つフリーアナウンサー
ママ1年生として子育てと仕事に奮闘中!
四季を楽しみながら防災やSDGsについて発信しています