85歳も電子マネー活用!高齢の親に使ってもらうべきメリットと使い方

2024/01/01
  • 時短研究家ママ。2歳・4歳の男の子を9割ワンオペで子育て中。ママのモヤっとを時短するアイデアを提案。 もっと見る>>

ママのモヤっとする時間を短縮!サンキュ!STYLEライターで時短研究家ママのあらきあゆみです。

高齢者には現金派が多いと思いますが、75歳の実父にも、同居する85歳の義母にも電子マネーを利用してもらっています。

今回は、親が電子マネーを使えるようにする方法と親も子どももお互いに嬉しいメリットについて紹介します。

電子マネー最大のメリットは現金不要

まず電子マネー最大のメリットといえば、現金を探す必要がなくカードやスマホ1つでピッと決済できること。これが高齢者にもメリットになります。

例えば高齢者がレジで支払いを済ませるのに手間取っているシーンを見かけたことはありませんか。加齢とともに動作や計算が遅くなったり、判断力が落ちて周囲に気が回らなかったりするので、これは仕方のないことです。

しかし、高齢者自身も人を待たせることを申し訳なく思っていたり、急いでいて後ろで待つ人もイライラ、レジ待ちの列が長くなることに焦る店員さんと、誰も悪くないのに悪循環が起こります。

もちろんそうしたことに寛容な社会が望まれますが、心にゆとりがないのも現代社会。親が電子マネーを使うだけでこの悪循環を避けられるなら、子ども世代にもメリットがありますよね。

贈与を疑われない!親の代行での買い物をスムーズに

親の身体が不自由になってくると子どもが代行で買い物をする機会が増えます。

その際、親の代行で買い物するときに実際はネットで自分のクレジットカードを使って支払いを立て替えて、親からはあとで現金でもらったり、口座振り込みで受け取ることもありますよね。「またお願いするから」と多めに金額を預かったり、預金通帳ごと渡されたり。

こうしたやり取りはしっかり記録を残し、もらったお金と預かったお金を区別しておかないと、子どもが受け取った金額が本当に親の買い物だけに使われたのか、側から見て分からないため贈与を疑われてしまうリスクも。

贈与税の基礎控除額は年間110万円なので多くの場合は大丈夫だと思いますが、代行頻度が増えて、その額が積み上がったときに、管理していないと疑念を持たれたときに事実を証明できず子どもが困る事態になりかねません。

「親のお金で親の物を買っている」とはっきりさせるためにも親の代行の買い物には、子ども名義のカードや電子マネーを使って立て替えるよりも親のカードや電子マネーを使って決済したほうがリスク回避になります。

親に電子マネーを使ってもらうには?

私が親に使ってもらっている電子マネーは、利用できる店舗が多い「iD決済」で、これをそれぞれの状況に合わせて使用できるようにしました。

イオンカードはiD決済に対応

まずはイオンのクレジットカードを保有する75歳の父。イオンクレジットカードは、iD決済が利用できる「イオンiD」という設定があります。

この手続きをネットで済ませてから父のスマホに「iDアプリ」を入れてイオンカードを登録。これでスマホをかざしてiD決済できるようになりました。

使用するスマホがiPhoneならイオンiDの事前手続きは不要で、Apple Payにイオンカードを登録するだけでiD決済が可能になります。

イオンiDの場合、クレジットカードからiD決済で使用した額が引き落とされるのでチャージの手間がありません。小銭を持ち歩くのが嫌いでチャージするのも面倒だという父にピッタリでした。

スマホがないならプリペイドカードで

85歳の義母には義母本人の「dプリペイドカード」を作ってiD決済できるようにしました。プリペイドカードも前述のイオンカードと同様にスマホに設定すればスマホをかざしてiD決済することが可能です。

使用する分だけチャージすればOK。カードを使用したときは使用履歴と残額がメールで送られてきます。

また、iD決済の他にもMastercardの加盟店であればクレジット決済が可能なのでネットでのお買い物にも使えます。

「dプリペイドカード」の場合、利用しやすいチャージ方法を挙げるとドコモユーザーが選択できる「電話料金合算払い」やローソンのレジでチャージする方法、セブン銀行ATMでチャージする方法やインターネットバンキングでチャージする方法等があり、使いやすいさを感じます。

親が元気だからこそ電子マネーを始めてもらう

うちの親はまだ若いから大丈夫と感じた人もいるかもしれませんが、判断力や身体能力が衰えてから電子マネーを使い始めるには教える側の根気も必要ですから、自分の身の回りのことができる元気な親こそ今使い始めてもらうのがおすすめです。

85歳の義母が持つdプリペイドカードは、義母がドコモユーザーであるため、本来なら「電話料金合算払い」というスマホ料金と一緒にチャージ額請求される方法が使えると手間がなく便利なのですが、この仕組みを理解できず現金チャージしています。

元気な75歳の父もdポイントとiDの関係性がよくわからず理解に苦しんでいました。若い頃に機械が苦手なら尚更難しいので早めに使い始めて慣れることが大事です。

使い慣れるまでは困ることもあるかもしれませんが、電子マネーに使い慣れた私の親は、同世代が使っていない電子マネーをピッとできることが自信になっていますから、年齢が60歳を過ぎていて現金派の親がいるなら今後のモヤっとを減らすために電子マネーデビューを進めてみてはいかがですか?

◆この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター&時短研究家ママ(あらきあゆみ)
プチプラ活用・デジタル活用・マルチタスク術など……ママのモヤっとする時間を短縮する問題解決のアイデアを提案|2歳4歳やんちゃ男子の母、義母と同居中|FP2級&終活ライフコーディネーター。

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