【高齢の親】病院に付き添う?「うちの親は大丈夫」が危ないかも!?

2024/01/01
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ママのモヤっとする時間を短縮!サンキュ!STYLEライターで時短研究家ママのあらきあゆみです。

高齢になっても元気な人はたくさんいますよね。私が現在同居中の85歳の義母も腰は悪いもののおしゃべりが大好きで元気です。

しかし、「うちの親は大丈夫」と思っている人もちょっとご注意ください。元気に見える高齢者でも注意したい意外な落とし穴がありました。

【意外な落とし穴①】自分の症状を正確に伝えられない

おしゃべりが大好きな義母ですが、自分が困っている症状を正確に医師へ伝えられていないことが分かりました。

これは性格にもよるかもしれませんが、そうなった原因や当時の心境など、本人が話したいエピソードを優先して話すので肝心の内容が伝わっておらず、医師から「じゃあこういうことね」と話がまとめられるとまだ話したいことがあるのにあの医師は聞いてくれないと不満に思うことも。

要点だけを伝えることと、そもそも要点をまとめることが難しいということがあるかもしれません。

【意外な落とし穴②】治療方針を医師に任せきりになる

話していると全く普通に思える高齢者でも理解力が落ちていることがあります。

義母は医師から治療方針を都度説明されていたのですが、その内容を理解出来ておらず、自分がどういった治療を望むか意思表示できていませんでした。

義母は腰を圧迫骨折してから通院を続けましたが、リハビリへの進展がなく義母本人が気を揉んでいたので、私が同席して「リハビリはまだ始められませんか?」と相談すると、翌週からリハビリが開始に。

昔は特に医師に全てを委ねて医師が言ったことが全てと考える傾向が強かったと認識していますが、今はセカンドオピニオンなど本人の意思による選択が必要な時代です。

病院と付き合うときは自分がどういう治療を望むのか伝える、どんな治療の選択肢があるのかを尋ねるなど、自発的な動きをしないと思ったような治療が受けられない可能性も。

そういった意味では治療方針の確認や血液検査などの結果説明には子どもが同席したほうが、意思に沿わない通院や治療を減らせそうです。

【意外な落とし穴③】処方される薬の管理が甘くなる

義母はデイサービスに通っているのですが、服用している薬を施設が把握するためにお薬手帳をコピーして提出しています。

この薬について、職員の人に教えてもらったのは、複数の病院にかかっていると、別々の病院で重複した効能の薬を処方され過剰に服用している場合があるとのこと。例えば鎮痛剤などがあります。

これは多くの場合、本人の申告漏れやお薬手帳の不所持によって、こうした薬の重複が起こるそうですから注意が必要です。

わが家の場合は、同居なので都度確認ができますが、遠方に両親が住んでいる場合などは次のような対策がおすすめです。

・それぞれの病院のすぐ近くにある薬局で受け取るのをやめ、かかりつけ薬局を決めて処方箋を受け取る
・確実にカルテが共有される総合病院1本に絞って通院する

最後に

65歳以上の認知症の人数は、2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると予測されています。

私の義母のように認知症とは診断されていない元気そうに見える親でも前述のようなことが起こり、そうなれば不必要な医療費がかかることになります。

高齢者の医療費問題はずっと言われていることですが、その負担は現役世代の私たちや子どもたちの世代にのしかかってくることを思うと「うちの親は大丈夫!」が実は自分たちのモヤっとを増やす一因になるかもしれません。

「うちの親は大丈夫!」と思っていて本当に大丈夫なのか。

この先に待ち受ける私たち世代の負担を減らすためにも、親が60代を超えたらまずは親の健康状態や通院状況を把握するところから始めてみませんか?

◆この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター&時短研究家ママ(あらきあゆみ)
プチプラ活用・デジタル活用・マルチタスク術など……ママのモヤっとする時間を短縮する問題解決のアイデアを提案|2歳4歳やんちゃ男子の母、義母と同居中|FP2級&終活ライフコーディネーター。

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