【防災】ズボラでも続けられる、効率の良い『ゆる防災』

2024/08/19
  • 学校司書として本と子どもにも囲まれるダブルワーク料理家。2年通った料理専門学校では各国料理、パン、お菓子、栄養学などを学ぶ。「いかに楽して美味しいものが作れるか」が日々の楽しみ。 もっと見る>>

こんにちは!延べ1千人以上にお料理を教えてきた料理のプロ、aim(エイム)です。

9月は防災月間。
毎年この時期に合わせて、防災リュックの中身チェックを、子どもたちと一緒にやっています。

ひとりでできるほどの簡単な作業ですが、子どもたちにも防災意識を忘れないでほしいので、あえて一緒にやるのも我が家のやり方。決して「他人事」と思わないでほしいという親心を込めて...の恒例行事です。

そして、防災リュックと並行して備えているのが、キッチンでの「ローリングストック」です。

今回は、自他共に「ズボラ」と認める筆者でも、ストレスなく続けられている「ローリングストック」の実践方法をご紹介したいと思います!

そもそも「ローリングストック」とは?

『普段からよく食べている食品を少し多めに買っておき、食べたら買い足す』という流れで、毎日の暮らしで食品備蓄を消費し、常に新しいものに入れ替えることを「ローリングストック」と言います。

簡単にいうと、いつも食べているレトルト食品やインスタントラーメン、お菓子等を入れている棚や引き出しを、空にしない。食べたら買い足して、棚や引き出し等、いつも補充されている状態にする事です。

この方法なら、「防災リュックに入れておいた非常食が、いつの間にか賞味期限が過ぎてしまっていた!」なんて事もなくなります。

「やり過ぎない」が継続には大事

我が家のローリングストックの引き出し。この中は常にいっぱい入っているようにしています。

『備え』は、あればあるだけ安心ですが、気負い過ぎてしまうと、最初の完璧な備えに満足してしまい、そこから入れ替え(ローリング)をしなくなってしまいます。(筆者の経験談)

やり過ぎないために、例えば、段ボール1箱分のカップラーメンを買って備えるのではなく、普段使用する引き出しの中はラーメンが常に入っているようにし、食べたら買い足し、再度引き出しの中はいっぱいにしておく。このくらいだと、特別にラーメンを大量買いするわけではなく、普段の買い物ついでに買い足せるので、続けやすいですよ。

「特別な食品」は大量に要らない

夏場でも溶けない甘いお菓子は子ども用に必須。大人用には美味しいコーヒーも。

被災経験のある友人から、「被災時は、普段からよく好んで食べていたものが食べたかった」と話を聞いた事があります。もちろん、日持ちの良いクラッカーやお水も大変ありがたいのですが、好きなラーメン、お菓子、ジュースなど、いつも好きで食べている食品があると、ホッとするんだそう。

特に小さな子どもは、いつも食べているお菓子やジュースで安心する事もあると思うので、我が家のお菓子の引き出しには、子どもの好きなお菓子に加え、夏場でも溶けにくい甘いお菓子も切らさないようにしています。

また、夫が大のコーヒー好きなので、こちらも忘れずに一緒にストックしています。

「いつも通り」が継続のコツ

「いざ」という時の備え、あればあるだけ安心ですが、買い揃えた食品や飲料には必ず賞味期限があります。

肉や魚を購入する時に賞味期限を見て買う事はありますが、お菓子やインスタントラーメンの購入時に賞味期限を見た事は今までありませんでした。しかし、ローリングストックをゆるく始めてみると、普段スーパーやコンビニで売っているお菓子やラーメンで、賞味期限が1年以上あるものは予想以上に少ないと感じました。

普段の買い物ついでにできる「ローリングストック」が、もしもの時に家族を安心させられるはずです。皆さんもぜひやってみてくださいね。

▶︎▶︎▶︎記事を書いたのは…aim(エイム)

普段は学校司書として本と子どもに囲まれた生活も送る、ダブルワーク料理家。
2年通った料理専門学校では、各国料理/製パン/製菓/栄養学等みっちり叩き込まれた為、教科書的知識にも自信あり。全国料理学校協会助教員。主催又は外部講師歴も含め、延べ1千人以上に料理等教えた経歴を持つ。
出産を経てからは「いかにラクして、手早く、おいしいものが作れるか」にこだわったレシピを発信中。各種企業にレシピ提供あり。

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