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春に気分が冴えない時は薬膳でケアしよう

2025/05/09
  • 知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをモットーに東洋医学のセルフケアの知恵を取り入れやすく続けやすいように発信します。看護師・薬膳師・などの資格をもつ令和元年生まれの坊やのママです もっと見る>>

看護師で薬膳師の薬膳ナースけいこです。

すっかり春の陽気になりましたが「気分が冴えない」「やる気が出ない」「楽しくない」といった何となくの気持ちの不調はありませんか?

そんな心のゆらぎを、薬膳の知恵を使って優しくケアする方法をお伝えします。

春に心の揺らぎがおきやすい理由

まず、40代以上の女性は女性ホルモンのバランスの変化で感情面の変化がおきやすい傾向にあります。

また、春は寒暖差や環境の変化によるストレス、大型連休で緩んだ気持ちを立て直す際のストレスなどで自律神経が乱れやすく、気持ちが不安定になりやすいんです。

薬膳では、人の心と体の働きを5つのシステムに分けて考える五臓論というものがありますが、春は五臓のひとつ「肝」が弱りやすく、氣(き)と呼ばれるエネルギーのめぐりが乱れてイライラ感や気持ちの落ち込みがおきやすくなると考えます。

薬膳の視点でおススメの食材

「食べ物で気分や心を整えるなんて意外」と言われることがありますが、食材が持つ力が、脳や自律神経など心に関連する部分に力を与えることで心のスタミナがつく…そんなイメージです。ちなみに、科学的根拠もあるんですよ。

黒豆や大豆は、春に弱りがちな「肝」に力を与えつつ、疲れた体にエネルギーを与えてくれます。

また、氣のめぐりの悪さで気分が冴えない状況がおきやすい季節に意識して摂りたいのが、香りのよい飲食物です。
セロリ、三つ葉、しそなど香草類やオレンジ、グレープフルーツ、ゆずなどの柑橘類、ミントなどのハーブがオススメです。

また、薬膳ではなつめは気持ちの安定を助ける力があると考えられており、1日3粒程度を目安に食べると良いでしょう。

暮らしに取り入れるには

おススメした食材を1日だけ意識して摂るだけではなかなか効果は続きません。少しづつでも毎日継続することで「そういえば、気分が冴えなかったけど改善してきたな」と徐々に変化を感られるでしょう。

上記の食材の中で、その時に入手しやすいものをこまめに食生活の中に取り入れてみてください。
例えば、黒豆であれば黒豆煮にすると調理のハードルが高く感じられますが、黒豆茶や黒豆ココア、炒り黒豆、ご飯に黒豆を炊き込むといった形で市販のものを活用したり、手間のかからない調理方法にすると取り入れやすいと思います。

気分が冴えない時のケアはリフレッシュなど様々ありますが、薬膳の知恵を活用した食事で徐々に気持ちが前向きになりますように。

◆この記事を書いたのは…薬膳ナースけいこ
看護師・薬膳師・経絡ヨガ指導者・薬膳茶エバンジェリストなど人の心身のケアに関わって25年
東洋医学、西洋医学、脳と心の仕組みを使って「大人女子の体と心の生命力がUPする」健康習慣をお伝えしています
プライベートでは、令和元年生まれの男の子の子育てに奮闘中です