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外資系企業の陰と陽
こんにちは。元証券会社勤務、外資系人事部を経て不動産会社勤務のサンキュ!STYLEライターこまちです。
外資系企業って、なんだかかっこよい響きだし、メディアの影響もあって、キラキラしたイメージが先行しているような気がしています。私だけだったらすみません。
需要があるかは分かりませんが、今日は、外資系企業人事部時代のお話を交えて、外資系企業の陰と陽についてお話したいと思います。
※私の経験上の話になりますので、すべての外資系企業に当てはまるわけではありません。
陽①:堅苦しさが無くてフランク
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これはイメージ通りだと思いますし、イメージしていることそのまま正解です、という感じです。
例えばですが、社長(アメリカ人)を始め、役員、管理職、下っ端社員もみんな呼び捨てで呼び合いますし、変に緊張する必要もありません。役職が違っても、そこに日本企業特有の上下関係はあまり感じられません。日本人同士の場合は、上司は私のことを『(下の名前)ちゃん』、私は上司のことを『(下の名前)さん』と呼んでいました。
今日本企業に戻って来て、『(苗字)課長、(苗字)専務』のように呼んでいますが、育休中に役職が変わった方も多く、役職を間違えないように、一生懸命確認して覚えているところです。
あとは、社長や役員に冗談を言ったりツッコミを入れることもしばしば。社長も真面目な顔で冗談を言って笑わせてくれたりしました。
陽②:リフレッシュを大切にする
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一つ目は有休について。
私の居たチームでは、有休消化率がほぼ100%。『この日有休取りたいです。』と上司に言えばOK。何の為に?とか詮索もされませんし、家族旅行なので、疲れたんで、遊びに行くので、なんでもOK。有休取りたいので有休取ります、という感じです。ちなみに、私は退職する際に有休が消化しきれなかったので、交渉して買い取りをしてもらいました。
二つ目は勤務時間中のリフレッシュについて。
よく外国人の役員達が、お菓子や美味しいご飯を持って顔を出してくれました。「コストコ行ってきたから、この旨いドーナツを食べなさい」、「今家でBBQやってたから差し入れだ」、「新作のレシピの試食会をするぞ!キッチンへ来い!」、「この味どう?食べてみて」、「うちのグランマの秘伝レシピのピクルスを食べてみろ」etc...
私は新卒で証券会社に入りましたが、有休なんて取れたもんじゃありません。上司が納得する理由でなければ取りにくいし、営業だったので仕方ありませんが、予算の達成進捗が悪ければ、昼休みにも休暇にも入れません。勤務時間中は全員ピリピリしているので、デスクで何かを食べるなんて考えたこともありません。
毎日衝撃の連続で、旅行の為に有休を取ったときは、一日ソワソワして落ち着きませんでした。
良い意味の緩さがあって、素敵な部分だなと感じていました。
陰:陽の裏返し、、、
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これはまさに陽の裏返しとでも言うのでしょうか、、、。
私の居た外資系企業の陰、それは、『不真面目なところ』です。
私は人事チームで労務管理や給与計算を担当していました。給与計算をするには当然ながら、勤務履歴が必要ですよね。ところが、、見事に虫食い状態の勤務履歴。中には、月に一度も打刻をしていない人も居ました。「計算できないから早くタイムレコードを入れて!」と催促するも、いつまで経ってもやらない。給与振り込み前日まで私がバタつくというのが毎月の恒例。これでもし給与振込が遅れたら、自分が悪いくせに人事に対して逆切れするという、、、。
とにかく、テキトーなのです。宇宙人と話しているんだろうかと思う程話の通じない人も居ましたし(言語の問題ではなく)、都合が悪いと人のせいにする人も居たし、楽しい時も多いけど、文化の違いに疲れてしまうことも多々ありました。
あくまで私の経験上の話です
私の在籍していた企業の話なので、全ての外資系企業が同じというわけではありません。ただ、日本企業の文化に慣れていると、良くも悪くもカルチャーショックを受けることがあると思います。私はキチキチっと働くことに慣れ過ぎていたのか、陰の部分を上手に消化することが苦手でした。上手くやっている同僚はたくさん居たので、私も切り替え上手だったら良かったのになぁと感じるところです。
とはいえ、楽しいこともたくさん、過ごしやすい面もたくさんあります。日本企業の堅苦しさには辟易している、新しい生活をスタートしたい!という方は、是非選択肢として考えてみてはいかがでしょうか?
▼▼▼記事を書いたのは・・・こまち
証券会社出身の1児の母。外資系企業人事部、不動産会社に勤務。都心駅近に新築一戸建てを保有。ケチケチ節約が苦手なので、”お金と仲良く過ごす”ことを大切にしています。