内側から温めて綺麗になりたい!体を温める飲み物・冷やす飲み物とは

2022/12/07
  • 気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を代行する出張料理人としても活動中。野菜ソムリエ、食育インストラクター、薬膳マイスターなどの資格や、東北~関西まで各地に住んだ経験から、健康や美容にうれしい食材や、いざという時に備える災害食にも詳しい。 もっと見る>>

季節が進むにつれて冷え込む日が増えてきました。
ホットドリンクを飲む機会も増えていると思いますが、実はすべてのホットドリンクが効率的に体を内側から温めてくれるわけではありません。
体を冷やしてしまうことは健康にも美容にも大敵。
今回は食育インストラクターの資格を持つライター・植松愛実が、冷え込む時期におすすめの飲み物と、ちょっと気を付けたい飲み物について解説します。

秋冬におすすめ!体を内側から温める飲み物

私のおすすめは、「ココア」と「生姜湯」。
これらには、体を温める効果のある成分が含まれています。

ココアに含まれる「テオブロミン」という物質には、血行を促進させ血流をよくする働きがあります。

一方で生姜は少し複雑で、生で食べると体を冷やす効果、加熱すると体を温める効果が。
加熱した場合は成分の一部が変化して「ショウガオール」や「ジンゲロン」という物質になり、これが血行を促進させ、血流を良くして体をポカポカさせてくれるのです。

ココアも生姜湯も、どちらも内側から体を温めることができるため、効果を感じやすいだけでなく効果が持続するという利点があります。

ちょっと気を付けたい!?ホットドリンクの落とし穴

一方で、ちょっと気を付けたい飲み物もあります。
「ホットミルク」と、「ホットコーヒー」です。
牛乳には体を温める成分はないためポカポカ効果が持続しにくいですし、コーヒーは逆に体を冷やす成分を含んでいます。

もちろん、ふだん飲んでいて気にならない方は大丈夫だと思いますが、たとえば冷え性に悩んでいて「最近なかなか体が温まらないなぁ」という方は、こういった飲み物を切り替えてみてもいいかもしれません。

お茶は種類によって効果が異なる!

最近は様々な種類のお茶が手軽に手に入るようになりましたが、お茶の中にも体を冷やしやすいものと温めやすいものがあります。

体を冷やす代表格が、緑茶。
緑茶は薬膳の考え方でも体を冷やすものとして扱われていて、体がほてりやすい人が飲むと良いとされています。
一方でルイボスティーやほうじ茶、ごぼう茶、プーアル茶といったお茶は、血流を良くする成分などが含まれていて、効率的な温活におすすめ。
せっかく多彩なお茶が気軽に手に入る時代ですから、用途に合わせてうまく活用していきましょう。

■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を発信。また、東北や東海、関西にも住んだ経験から、各地の伝統的な食材にも詳しい。野菜ソムリエ、食育インストラクター、気象予報士など保有資格多数。

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