むくみが気になる季節…ほんの少しの工夫で快適に!食育インストラクターが実践する技とは
- 気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を代行する出張料理人としても活動中。野菜ソムリエ、食育インストラクター、薬膳マイスターなどの資格や、東北~関西まで各地に住んだ経験から、健康や美容にうれしい食材や、いざという時に備える災害食にも詳しい。 もっと見る>>
朝晩の冷え込みが強まるにつれて、今年もまたむくみやすい季節がやってきた…と感じる人も多いと思います。でも、むくみを解消するために、さまざまなストレッチをしたり、むくみにくい食事のレシピを一生懸命に探したりしても、なかなか長続きしないですよね。
今回は、食育インストラクター・野菜ソムリエ・気象予報士の資格を持つライター・植松愛実が、むくみを防ぐために実践している「ほんの少しの工夫」を解説します!
1.「塩」の代わりは意外と簡単!
むくみの原因は人それぞれではありますが、多くの日本人に共通するのが、塩分の取りすぎです。とくに冬は、アツアツで味の濃い食べ物を口にする機会が多くなり、ついつい塩分を取りすぎてしまいます。
ただ、急に塩味ひかえめの料理を毎日つくろうとしても、なかなか大変ですよね。そんなときは、塩味の代わりに酸味を足すのがおすすめ。じつは、酸味を足すことで低い塩分濃度でも味を濃く感じやすくなるのです。
使う酸味は、ふつうの酢でもレモン果汁などでもOK。ちなみに酢は煮物にも合います。2~3人分の煮物であれば大さじ1くらい入れても酸っぱさが気にならない程度なので、初めての人は小さじ1くらいから試してみて、いけそうだったらその分、醤油などの塩味を減らしてみてくださいね。
2.「とりあえず水分をひかえる」は間違い!
むくみの原因は水分の取りすぎだから、むくみが気になるときは水分摂取を減らせばいい…そう思っていませんか?
じつはこれ、間違いです。
むくみの原因は「水分の取りすぎ」ではなく、「自分にあった量の水分を取っていない」ため。つまり、多すぎても少なすぎてもいけないのです。一般的には大人が1日に取るべき水分は1.2L程度と言われていますが、もちろん個人差がありますので、体調の様子を見ながら増減して、自分にあう量を探してみましょう。
ちなみに、水分を取るときは緑茶やコーヒーなど体を冷やしやすい飲み物だと、血流が滞ってむくみにつながりやすいため、ほうじ茶やルイボスティー、もし手に入れば黒豆茶やあずき茶(最近はコンビニでも売っています!)などもおすすめです。
3.旬の野菜を食べるとこんな利点も!
野菜に含まれるカリウムは、体のなかの過剰な塩分を排出する働きがあります。カリウムが豊富な野菜というと夏野菜をイメージする人が多いかもしれませんが、じつは大根や白菜、ほうれん草、小松菜、ごぼうといった冬野菜にも多く含まれています。
そのため、旬の野菜を食べることで、自然とむくみにくい体づくりに。とくに寒さが厳しくなるにつれて冬野菜は価格が安定し、スーパーでも特売される機会が増えます。お得にむくみ対策ができて一石二鳥ですね。
なお、腎臓の機能が低下している人はカリウムの取りすぎには注意が必要です。持病のある人は医師と相談しながら摂取量を調整してください。
ちょっとの工夫でむくみにくい冬を過ごそう
毎年冬になると、むくみがつらい…という人は多いのでは。でも、いざむくみにくい生活を心がけようとして、運動したり塩分の少ない食事をしようとしたりしても、なかなか長続きしないですよね。
でも今回ご紹介したコツは、飲み物をちょっと調整したり、スーパーで特売の旬野菜を買ったりするだけの、ほんの少しの工夫で大丈夫。ぜひどれでもやりやすそうなものから1つ試してみて、むくみにくい冬を過ごしてくださいね。
■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。サンキュ!STYLEでは、身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を中心に発信。