ヘチマ

ヘチマを育てたら生まれた出会いや気づきの話

2024/09/25
  • 心も空間も整える、自分と地球に優しく、物だけでなくゴミもミニマルにすることを発信する整理収納アドバイザー もっと見る>>

3年前から自宅の庭でヘチマを育てているサンキュ!STYLEライターのきいろです。ヘチマを育てるようになったのはマイクロプラスチックの問題を知って、ヘチマスポンジの存在を知り、自分でヘチマを育ててスポンジにしてみたい!と思ったことがきっかけでした。

虫との出会い

ハナバチ
ヘチマの花に寄ってくるハナバチ

植物を育てると当たり前ですが、植物に虫が集まってきます。それまで植物を育てた経験は少なかったけれど、虫が苦手でした。

でも植物を育てて寄ってくる虫はどんな役割をしているかを調べていたら虫への見方が変わってきました。

ヘチマにはアリがたくさん寄ってきます。ヘチマの茎や葉の蜜せんから出る蜜はアリにとって甘いんだそうです。だからアリは寄ってきます。でもヘチマにとってはアリは助かる存在なんだそう。アリがヘチマの葉っぱを食べるウリハムシを追い払ってくれたりするそうです。

蜂も寄ってきます。蜂はなんだか怖いなと思っていたけれど、蜂の中でもハナバチは受粉を手伝ってくれます。ヘチマは雄花と雌花があるから受粉が必要になるのです。

そういった視点で見ると、ハナバチの存在は有り難く、見かけると「今日も来てくれてありがとうね」という気持ちになりました。

こういう虫に対しての気持ちは植物を育ててみなければ出会わなかった気持ちだなと思っています。ハナバチだけでなく、ちょっと見慣れないとびっくりしてしまう虫との出会いもあったけれど、植物を育てることは身近に多様性を感じることができる経験だと思います。

種や苗を分けたことで生まれた出会い

ヘチマの苗
ヘチマの苗を育てすぎていろんな方にお譲りしました

1年目にヘチマを育てる時に種を分けていただきました。そして種を蒔いて運よくヘチマが実り、実ったヘチマから種が採れました。2年目に育てるときは私はヘチマの種を分ける側になりました。そして10人以上の人に種をお裾分けました。

種をお裾分けした人たちがみんなうまく育てられたわけではないけれど、育てることを楽しんでもらえたり、実が実った方もいました。
そして3年目の今年。種をまた植えて、苗を育てすぎてしまって、庭で育てきれない数の苗を持て余してしまいました。

知り合いの欲しいという方にお裾分けしても持て余してしまいました。育てた苗を近くの保育園に電話して、保育園5カ所にヘチマの苗を渡しに行ったりしました。その後、保育園でヘチマがちゃんと育ったかまでは確認していないけれど、ヘチマを育てていなければ生まれなかったコミュニケーションだったなと思いました。

また、朝にヘチマに水をあげていたら「きれいに咲いているね」とご近所の方に声をかけていただいたこともありました。

植物を育てていると環境の変化に敏感になる

ヘチマ

初めてヘチマを育てた2年前よりはプランターでヘチマを育てていました。その時は運よく実が実りましたが、1年前も2年後の今年も地植えとプランターと両方で育てました。

1年前もプランターでなんとか実が実りましたが、今年はプランターで育てたヘチマは実が実っていません。年々気温が上がって、プランターではヘチマが育ちにくくなっていることを感じます。

温暖化は気温の高さでも感じるけれど、こんなふうに植物を育てることの難しさを感じると、より温暖化について意識せざるを得ないと思いました。

でもこうして植物を育てることで得られる経験をいろんな方に味わってもらえたら環境問題に対する意識が変わっていくのではないかと思っています。

◆この記事を書いたのは…きいろ
整理収納アドバイザー、クリンネスト。
物を減らすことでゴミも減らしたいと思うようになりました。
シンプル・サステナブル・整えるをテーマに暮らしの気づきや片づけのこと、サステナブルなアクションなどを投稿しています。

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