元・児童書編集者が選ぶ、読むと笑顔を引き出せる「ふれあい絵本」【0・1・2歳児向け】

2024/03/06
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絵本大好きママ・こうむらゆうこです。
元児童書・教材編集者で、現在は小学校にて読み聞かせボランティアを行っています。

今回は、絵本と関わり始めたばかりの「0・1・2歳」さんにおすすめする「ふれあい系」絵本3選をご紹介。
実際に読んでみて、我が子の反応が良かった絵本ばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。

くっついた【こぐま社】

シンプルでかわいいイラストの「くっついた」(こぐま社)は、0歳からも読みやすい名作です。登場人物がピタッとくっつくというストーリーに合わせて、子どもをぎゅっと抱きしめると、とっても喜びます。

読み終えた後は、好きなおもちゃや電車を使ってピタッとくっつける遊びや、お風呂で体を洗う際の声かけなど、普段の生活のなかに絵本の世界を取り入れても楽しめますよ。親子で読んでいてほっこりできる絵本です。

■読む時のポイント
・ページをめくる時、ちょっとタメを作る
キャラクターが登場後、次のページで「くっついた」となる展開なので、タメを作ると、よりワクワクできます。もちろん、子どもにめくらせてあげても良いですよ。

・「くっついた」で、ぎゅっと抱きしめる
ぎゅっとしてあげるほか、ほっぺや手と手をくっつけるのもおすすめです。たくさん親子でふれあいながら読むと、楽しさが倍増します。

だっこっこ【岩崎書店】

あたたかく、ほんわかしたイラストの「だっこっこ」(岩崎書店)は、年齢や発達に応じて楽しみ方が広がる名作です。

0歳では、「だっこ」のほか、「おんぶ」や「たかいたかい」をする動物に合わせて、親子でたっぷりふれあえます。

1歳以降、自分でいろんなポーズができるようになってからは、まねっこ体操として楽しめますよ。優しいタッチの絵なので、読んでいて癒される絵本です。

■読む時のポイント
・からだを揺らしながら、リズミカルに読む
短くてテンポが良い文章を生かして、リズムに乗ってからだをゆらゆらしながら読むのがおすすめです。動物たちのポーズのまねっこも、盛り上がりますよ。

かお かお どんなかお【こぐま社】

顔がどーんと描かれた表紙が目を引く「かお かお どんなかお」(こぐま社)は、親が大爆笑させられる名作です。怒った顔やいたずらな顔など、豊かな喜怒哀楽が丸に目・口・鼻というシンプルな絵で表現されています。

0歳さんは、かなり早い段階から顔を認識できるとされていますし、おしゃべりする前に読んでもとても食いつきが良かったです。

1歳ごろからは、ページのまねっこがおすすめ! 子どもの得意げな変顔がほんとうにキュートです。にらめっこで変顔を見せ合うような感覚で、ゲラゲラ大笑いしながら読めますよ。

■読む時のポイント
・0歳さんなら…
「たのしい かお、わっはっは」「かなしい かお、え〜んえん」など、感情が伝わりやすい言葉を足してあげると、理解度が増します。ほっぺをむぎゅっとして、変な顔をさせてあげたり、おたがいの顔にふれながら読んであげると喜びますよ。

・顔まねができるようになったら…
「⚪︎⚪︎ちゃんの笑った顔、どんなかお?」など、顔のまねっこを促してあげると、楽しみ方が伝わります。絵本の内容を生かして、定番のにらめっこにお題を設けて楽しむこともできます。

ぜひ、読んでみてくださいね!

◆記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLE ライター・こうむらゆうこ
元えほん・教材編集者。本&マンガ好きが高じて出版社へ。低年齢児向けの書籍、ワークやすごろく等を多数編集。ヨーロッパの日本語教室にて、昔話を使った授業アシスタントも経験。現在は、主婦ライターのかたわら、読み聞かせボランティアとしても活動中。

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