元絵本編集者の読み聞かせボランティアが、5月に借りた本【小学1〜2年生向け】
絵本大好きママ・こうむらゆうこです。
元児童書・教材編集者で、現在は小学校にて読み聞かせボランティアを行っています。
今回は、私が5月の読み聞かせに向けて借りた絵本をご紹介。
春の遠足を心待ちにする1・2年生に合わせてピックアップしました。母の日に合うおはなしや、学校生活の戦友・文房具が主役のおはなしもありますよ。
遠足まえに読んであげたい
新しい先生や、クラスの友だちとの初めての遠足。子どもたちのドキドキやワクワクに寄り添えるお話を選びました。
あしたえんそく!らんらんらん【ポプラ社】
作者の武田美穂さんは、「ますだくんシリーズ」でお馴染み。「となりのせきのますだくん」(ポプラ社)で絵本にっぽん賞・講談社出版文化絵本賞を受賞されています。
コミック的な絵柄は、キャラクターの表情が豊かで、気持ちを読み取りやすいです。低学年の子どもも無理なく感情移入しやすいですよ。
・作/武田美穂
・2014年2月12日 第1刷発行
・33ページ
きょうのおべんとう なんだろな【福音館書店】
「かばくん」でお馴染みの作者きしだえりこさんと、「ぐりとぐらシリーズ」のやまわきゆりこさんの最強タッグ絵本です。
リズミカルな文章と、ほのぼのした絵柄で癒されます。登場する動物たち、それぞれのお弁当をあてっこして楽しめます。
・作/きしだえりこ
・絵/やまわきゆりこ
・1994年3月20日 第1刷発行
・24ページ
ママへの愛に、きゅんとする名作
母の日が目前に迫った今。子どもからママへのBIG LOVEが伝わる絵本を選んでみました。
シロクマくんのひみつ【フレーベル館】
赤ちゃん向け絵本「ちいさなしろいさかな」の作者・訳者コンビが送る、ハートフルなお話。大好きなママに、絶対言えない秘密を持ってしまったシロクマくんの行動がとってもかわいいんです。
ラストのオチが、とにかく最高。セリフが多めの文章はやさしい語り口になっていて、とっても読みやすいです。
・作・絵/ヒド・ファン・ヘネヒテン
・訳/ひしきあきらこ
・2017年11月1日 第1刷発行
・26ページ
お勉強のパートナー・文房具に想いをはせる…
授業の必需品、えんぴつ・けしごむはもちろん、低学年ではクレヨン・色鉛筆もまだまだ活躍します。いっしょに勉強している頼もしい仲間たちの秘密や心の声を想像すれば、勉強へのやる気がさらにアップするかも!?
クレヨンからのおねがい!【ほるぷ出版】
ドリュー・デイウォルトさんは、脚本家・ディレクターとしても活躍する作家さんです。アメリカで20万部を突破した「でんせつのじゃんけんバトル」(河出書房新社)もおすすめですよ。
オリヴァー・ジェファーズさんの、写真とイラストを組み合わせた絵に独特のリアリティーがあり、夢が広がります。
・文/ドリュー・デイウォルト
・絵/オリヴァー・ジェファーズ
・訳/木坂 涼
・32ページ
文房具のやすみじかん【福音館書店】
土橋正さんは、文具のコンサルタント。文具の道を極めた作者が、文具の仕組みを子どもに向けてわかりやす〜いお話にしてくれています。子どもが夢中になって読んでいました。
小池壮太さんの、緻密でアジのあるキャラは、元気いっぱい。見開きに色や構図のメリハリがあって、見応えがあります。
・文/土橋 正
・絵/小池 壮太
・32ページ
5分から10分程度でかるく読める本ばかりなので、気になった絵本は、ぜひご一読くださいね!
◆記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLE ライター・こうむらゆうこ
元えほん・教材編集者。本&マンガ好きが高じて出版社へ。低年齢児向けの書籍、ワークやすごろく等を多数編集。ヨーロッパの日本語教室にて、昔話を使った授業アシスタントも経験。現在は、主婦ライターのかたわら、読み聞かせボランティアとしても活動中。