親が泣ける名作も!ママ&パパがグッときた“怒られる子”が“良い子”に変わる絵本
絵本大好きママ・こうむらゆうこです。
元児童書・教材編集者で、現在は小学校にて読み聞かせボランティアを行っています。
子育てって、イライラの連続ですよね。ちゃんとしてほしいだけなのに、どれだけ叱っても毎回兄弟喧嘩して、忘れ物して……。
でも、親が「人の話を聞いてない」「問題児だな…」と感じている時、実は子どもも悩んでいるかもしれません。
今回は、そんな“怒られる子”が主役の絵本をご紹介。子どもにイラッとした時に、思い出すと気持ちが穏やかになりますよ。男の子も女の子も、ぜひ読んでほしい名作です。
おこだでませんように【小学館】
主人公は、新一年生の男の子。学校のみんなと仲良くしたいのに、家でもお兄ちゃんとして頑張っているのに、なぜか空回り。いつも先生にもお母さんにも怒られてしまいます。
そんな問題児の“ぼく”が、七夕さまに願ったこととは――? 読みながら目元がうるっとする名作です。
■読み聞かせでは……
共感する場面が多いのか、教室がシン……と静まり返ることも。園児から低学年まで、じっくりストーリーを楽しんでもらえる絵本です。「面白かった!」と拍手をくれる子や、なかには絵本を気に入ってギュッと抱きしめてくれた子もいました。
わすれもの大王【WAVE出版】
毎日、持ち物を忘れてくる子っていますよね。そんな忘れっぽい主人公を助けるべく、クラスメイトが知恵を絞った結果、主人公は“わすれもの大王”として大人気に!
忘れ物が多いという欠点を、明るく楽しく描いたコミカルなストーリーが、子どもによくウケる絵本です。
■読み聞かせでは……
最初は忘れ物の多さにゲラゲラ笑っている子どもたちが、なんだかんだ主人公を心配し、オチでホッと安堵する様子が見られるも、この本の面白いところ。実際に、忘れ物が多い子ほど共感でき、楽しめますよ。
どちらの本も、時間の目安は10分未満です。
読みながら、子ども時代、大人に怒られていた時の気持ちがふと蘇ってくるような、童心に帰れるお話です。ぜひお試しくださいね。
◆記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLE ライター・こうむらゆうこ
元えほん・教材編集者。本&マンガ好きが高じて出版社へ。低年齢児向けの書籍、ワークやすごろく等を多数編集。ヨーロッパの日本語教室にて、昔話を使った授業アシスタントも経験。現在は、主婦ライターのかたわら、読み聞かせボランティアとしても活動中。