【7月の読み聞かせ】空をじっくり見たくなる、自然に子どもの好奇心が育まれる名作
絵本大好きママ・こうむらゆうこです。
元児童書・教材編集者で、現在は小学校にて読み聞かせボランティアを行っています。
今回は、私が7月の読み聞かせに向けて借りた絵本をご紹介。
七夕で夜の空が気になる7月は、空への興味を膨らませるチャンス! 幼児から1・2年生が読みやすい“空・星・天気”の絵本をピックアップしました。
七夕にまつわる童話
「七夕って、なんの行事なんだろう?」という疑問に答えてくれる絵本と、七夕の日にぴったりのハートフルな絵本をピックアップしました。
たなばたセブン【世界文化社】
みんなが短冊に書いたお願いごとをチェックしに、七夕のヒーロー“たなばたセブン”が現れた!
たなばたセブンが行事の由来を丁寧に教えてくれるので、初めて“七夕”の行事について学ぶのにぴったりのお話です。クイズもあり、盛り上がりますよ。
・目安時間/3分半
・作/もとした いづみ
・絵/ふくだ いわお
・2012年6月1日 第1刷発行
・24ページ
ひ・み・つ【童心社】
小学生のゆうきが、大好きなおばあちゃんの願い事を叶えるために大活躍するお話。
家族への愛情があふれた、心温まるストーリーです。作中に、たばたせいいちさんの代表作が隠れているので、探してみてくださいね。
・目安時間/12分
・作/たばた せいいち
・2004年5月30日 第1刷発行
・52ページ
星・宇宙への興味が広がるおはなし
夜の空に輝く星たち、きれいですよね。夢のあるファンタジックなおはなしから、星や宇宙に詳しくなれる絵本までをチョイス。星や宇宙が好きな子も、これから学ぶという子も、一度読んでみてほしいお話です。
ほしのかえりみち【絵本塾出版】
パパ・ママ・おにいちゃん・僕の4人家族は、車に乗ってこれからお家に帰るところ。でも、窓からきれいな街の灯りを見ていると、いつの間にか宇宙に来てしまって――!?
驚きのラストに、教室が「え……!?」とざわつく絵本です。じっくり見ると、背景の書き込みが多いので読み取りも楽しめます。
・目安時間/4分
・作/きたじま ごうき
・2014年11月18日 第1刷発行
・32ページ
ながれ星のよる【リブロポート/復刊ドットコム 】
ある夜、バッテリーを持って旅にでたロボットとリンゴの木。2人は島に降るという流れ星を求め、海を渡ろうとしますが……。
子どもの頃、何度もたむらしげるさんのシリーズを読み、「ロボット」や「星」と聞くと、真っ先に思い出される作家さんです。
令和の子どもたちにも人気があり、カウントダウンから美しい流星群にページが切り替わると、聞き手の目がキラキラ輝きますよ。
・目安時間/5分
・作/たむら しげる
・1996年6月1日 第1刷発行
・30ページ
ぼくはうちゅうじん【アリス館】
キャンプに来た僕は、日の出を拝むためにちょっぴり早起き。道すがらお父さんとお母さんが、星座や太陽、宇宙の秘密を教えてくれて――。
身近な12星座や色鮮やかな太陽系の惑星について、美しい絵を見ながら学べます。両親が子どもに語りかける口調で描かれており、小学生・園児がとっつきやすい宇宙の入門にぴったりの一冊です。
・目安時間/6分
・文/中川 ひろたか
・絵/はた こうしろう
・2014年10月1日 第1刷発行
・32ページ
天気がぐっと身近になる絵本
スマホですぐに明日の天気を検索できる時代ではありますが、実は子どもも“天気予報”ができるんです。天気に関する知識がつまった絵本をご紹介します。
あしたのてんきは はれ? くもり? あめ? 【福音館書店】
空の雲や太陽、風から明日の天気のヒントを読み解こう! 天気を予測するためのまめ知識と、自然を観察する力が養える絵本です。
読み終えた後、きっと外に出て天気予報をしてみたくなりますよ。
・目安時間/5分
・作/野坂 勇作
・監修/根本 順吉
・28ページ
七夕・星・天気にちなんだお話をご紹介しました。読み聞かせの目安時間を参考に、気になった絵本は、ぜひご一読くださいね!
◆記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLE ライター・こうむらゆうこ
元えほん・教材編集者。本&マンガ好きが高じて出版社へ。低年齢児向けの書籍、ワークやすごろく等を多数編集。ヨーロッパの日本語教室にて、昔話を使った授業アシスタントも経験。現在は、主婦ライターのかたわら、読み聞かせボランティアとしても活動中。