帰省中に実家が全焼...里帰りする時に避難経験者の私が行う防災術
火災で恐ろしい体験をした主婦ライター・こうむらゆうこです。
私は、0歳児を連れて夏休みに帰省した際、泊まっていた家が全焼し、着の身着のまま焼け出された苦い経験があります。
今回は、避難経験者の私が、カンタンなのに、いざという時のために絶対役立つことをピックアップ。
特別な準備はなにもいらない、意識を変えるだけのシンプルな防災術です。
スマホをバックアップする
ちょっとめんどうな電子機器のデータバックアップ作業。後回しにしがちですが、バックアップがあるのとないのとでは、復旧の手間は雲泥の差です。
私たち夫婦はどちらもスマホが焼けてしまいましたが、私は被災前日にたまたまバックアップをとっていました。
そのため、連絡先や写真などの大事なデータを、ほぼそのまま新機種に引き継ぐことができました。
反対に、夫は子どもが生まれたころからのメモリーを全て消失。何ヶ月かは、出会うたびに連絡先を聞く日々で、精神的にもかなりダメージを受けていました。
財布の中身は必要最小限に
いつも持ち歩いている財布に、証明書類やクレジットカードが全て入っている方は要注意! 災害で、一気に全てを失ってしまう事態になりかねません。
中身をチェックし、帰省先で必要のない貴重品は、持っていかないことも大事な防災準備です。
現金に関しては、一部が焦げてしまったり、水害で汚れた場合、銀行窓口にて新札と交換することもできますよ。
サッと履ける、動きやすい靴で行く
災害では、一分一秒が生死を分けるからこそ、どんな状態でもサッと履けて、サッと逃げられる靴がおすすめです。
私の場合は、夜中に「火事だ!」と叫び声を聞き、ぐずる4歳児と0歳児を両腕に抱えて避難しました。
ほぼ何も見えない状態で、感覚的にパンプスをひっかけて家を出たけれど、走りづらく、転んで子どもを落としてしまうのではないかと心臓が凍る思いでした。
すぐ履ける靴が直接身を守るということではありませんが、最小限の時間で危ない場所から逃げるために、靴の履きやすさにも注目してほしいです。
帰省旅行から、家族全員が笑って帰宅する。
当たり前のようで、それが最も重要で、ありがたいことです。何事もなく、楽しい夏休みを終えるために、ぜひ参考にしてくださいね。
◆記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLE ライター・こうむらゆうこ
元えほん・教材編集者。本&マンガ好きが高じて出版社へ。低年齢児向けの書籍、ワークやすごろく等を多数編集。ヨーロッパの日本語教室にて、昔話を使った授業アシスタントも経験。現在は、主婦ライターのかたわら、読み聞かせボランティアとしても活動中。