【2月・節分】「鬼が来るから休みたい〜!」オニが怖い子どもにも読んでほしい名作を元・編集者がおすすめ
絵本大好きママ・こうむらゆうこです。
元児童書・教材編集者で、現在は小学校にて読み聞かせボランティアを行っています。
今回は、2月2日の節分に読みたい絵本をピックアップ。
怖い鬼が来る日にドキドキしている子どもにぴったりの創作童話や、大人も感動する名作など、3冊を紹介します。
おにがくる【めくるむ】
主人公は、鬼が怖い、年中のあおくん。頼れる年長さん、守ってあげたい年少さんと関わりながら、主人公が成長する姿が愛おしい一冊です。怖がりの子ほど、共感できそうなストーリーでした。
いわしやひいらぎを飾る理由など、節分に関する豆知識も伝えられます。鬼をおどろかす仕掛けを作るなど、鬼に徹底抗戦する構えがおもしろく、4歳からしっかり聞けました。
・目安時間/5分
・32ページ
・作/あいだ のりゆき
・絵/はすいけ もも
おにたのぼうし【ポプラ社】
気のいい鬼の子・おにた。おにたは、ひっそりと人間の家に居候しては、人を助けながら暮らしています。ある節分の日、おにたは病気のお母さんを看病する女の子と出会って――。
「鬼=悪」というイメージについて考えさせられる、優しく切ないお話です。「私だったら、おにたに〇〇と言ってあげたい」など、ストーリーを膨らませる子もいました。小学3年生の国語に採用している教科書もある名作です。
・目安時間/5分
・32ページ
・文/あまん きみこ
・絵/いわさき ちひろ
ないたあかおに【偕成社】
鬼の絵本と聞いて、“ないたあかおに”を思い浮かべた人も多いのでは? 人間と仲良くしたい赤鬼と、友達の願いを叶えてあげたい青鬼が織りなす、切ない友情の物語です。
初めて読む子どもたちはもちろん、大人になって久しぶりに読む親世代も、涙が止まらなくなってしまうかもしれません。友情や人を思いやる気持ちについて考えさせられる名作です。
・目安時間/6分
・34ページ
・文/浜田廣介(浜田広介)
・絵/池田龍雄
ご紹介した絵本は、どれも5分程度で読める本ばかりです。気になった絵本は、ぜひご一読くださいね!
◆記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLE ライター・こうむらゆうこ
元えほん・教材編集者。本&マンガ好きが高じて出版社へ。低年齢児向けの書籍、ワークやすごろく等を多数編集。ヨーロッパの日本語教室にて、昔話を使った授業アシスタントも経験。現在は、主婦ライターのかたわら、読み聞かせボランティアとしても活動中。