
【インテリアの悩み】木材家具の色は合わせるべき!?部屋に統一感を出す裏技・3選
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ルームスタイリスト・サンキュ!STYLEライターのmiho_livingです。
インテリアを考える上で、外せない要素は部屋の統一感!その代表的なアイテムと言えば、やはり「家具」です。
「家具」と言えば「木材」が多く販売され、選ぶ方も多いと思います。しかし、この素材は選び方を誤まるとチグハグな印象になり、統一感とはかけ離れた部屋になります。
同一の素材を購入すれば解決はしますが、現実問題として、すべて揃えるのは至難の技…。
そこでご紹介するのが「裏技」です。色・素材違いの木材家具でも、部屋に馴染み、統一感のあるインテリアになります。ぜひ参考にしてみてください!
1.木材同士の「接触面」を減らす

家具だけでなく、床面も木材であるご家庭が多いと思います。家具とのコーディネイトをする際は、この床色に近い色・素材を選ぶことで失敗を減らすことができます。
しかし、好みや価格等を勘案すると、難しいのも実情。そもそも探すだけでも、骨の折れる作業です。
特徴的な床材である、わが家においても同様でした。オーク調のヘリンボーン柄のため、床材に近い色や素材選びは難易度が高く、悩みの種でした。
それを解決するための裏技が、木材同士の「接触面」を減らすことです。
これは、目の錯覚を利用した手法です。人は情報の80%を視覚から得ているとされています。この視覚優位の法則をインテリアに落とし込んでみましょう。
異なる木目同士が接触すると、比較が起こり、色の違いがより強調されます。これが「違和感」の正体です。だからこそ、木目の比較対象を減らすことで「違和感」に気づきにくくすることが狙いです。
具体的には、家具の脚に「黒」を挟むこと。「黒」が視界に入るだけで、木目同士の対比が起こりにくくなります。無彩色を選べば同様の効果が得られるので「白」でも構いません。
実際に、筆者の自宅では、ダイニングテーブルとテレビ台にこの裏技を活用しています。
購入が難しい場合は、色を塗ることも視野に入れてみてください。コスト面でも経済的で、脚を塗るだけであれば、技術も必要ありません。また、スチール素材に見える塗料も販売されており、選択肢も様々です。
木材のバラバラ感にお悩みの方に、試してみてほしい裏技です!
2.木材以外の「異素材」を増やす

次にご紹介する裏技は、木材以外の「異素材」を増やすことです。
上記でご説明の通り、比較対象を減らすことで、木目の「違和感」を減らす役割を担います。
実際に筆者がリビングに取り入れた「異素材」アイテムをお伝えします。
・ダイニングチェア…座面に、「合皮」を選び、テーブルの脚と同色でまとめました。
・スツール…オール木材ではなく、座面が「ロープ」を選びインテリアに遊び心を加えています。
・ソファ…木目との対比がわかる、コーデュロイの「ファブリック」を選びました。
・パーソナルチェア…手すりの木材は床と異なるダークブラウンですが、脚が「スチール」素材のため馴染みます。
・カーテン…当初はウッドブラインド予定でしたが、床材を勘案し、白の「バーチカルブラインド」にしました。
このように、床材の色と異なる家具でも、異素材を施したアイテムを選ぶことで「木材」の分量が減り、視線を分散させることができます。そのため部屋に統一感がでます。
部屋に占める面積が大きい家具から変更していくと、効果を感じやすいはずです。
もちろん、全てを変える必要はありません。まずは一つ!変えやすいアイテムから、試してみてください。
3.「ゾーン」分けをする

最後にお伝えしたい裏技は「ゾーン分け」をすること。リビングのような広い部屋で活用できる方法です。
インテリアにおけるテクニックの一つに「ゾーニング」という方法があります。これは、一つの部屋を、役割を持たせて空間を区別することを指します。
この手法をリビングで取り入れてみましょう。空間を二分割し、使用するアイテムも分けます。
・「食事をする場所」…ダイニングテーブル・チェア等
・「リラックスする場所」…テレビ台・ソファー・コーヒーテーブル等
この2つの空間内にあるアイテムは、同じグループとして、素材や色の系統を近しいモノを合わせます。すると、木材の比較対象を減らせるので、雑多な印象が減り、部屋に統一感が生まれます。
空間を2分割するための効果的なアイテムをご紹介します。
・「ラグ」…ダイニングセットの下や、ソファ前に敷くと、ゾーニングが簡単に行えます。
・「植物」…区分けをしたい場所に大きめの植物を置くと、境目を遮断せず、緩やかに分けることができます。
・「棚」…収納力も確保しつつ、空間も分けることができますが、圧迫感も出るので、抜け感のある家具選びを!
以上を部屋に組み込むことで、容易に空間を分けることができます。また、二分割することで、気持ちの切り替えがしやすく「今」の作業に集中できる利点もあります。
「ゾーニング」を取り入れて、木材同士のチグハグさを避け、まとまりのある部屋づくりをしていきましょう!
まずは「お気に入りの家具」を選ぼう!

大前提として、床面と家具の木材色や素材は合わせるべきです。しかし、それに囚われすぎてしまうと、お気に入りの家具とは巡り会えないかもしれません。
家具は、高価なアイテムで、早々に買い替えできるアイテムではありません。だからこそ、直感的に好きになった気持ちは忘れないでいたいものです。
今回ご紹介した裏技は、後から加えたり、手直しすることで、統一感のある部屋に近づけることができます。買い替えや引越しのタイミングで少しずつ取り入れてみるのも一案です。
家づくりは、すぐには完成しません。トライアンドエラーを繰り返しながら、心地よい空間にしていきましょう。その積み重ねで「家」に愛着が生まれてゆくのだと筆者は実感しています。
◾️この記事を書いたのは…「家が好き」をつくるルームスタイリスト・整理収納アドバイザー:miho_living
6歳児を育てる、ワーママ。片づいているのに物足りない!を脱却し「好きがあるから暮らしは楽しい」をテーマに日々投稿しています。