重ねるだけで美味しすぎ!「重ね煮」のキホンと組み合わせ例
今年も残るところあと1か月を切りましたね。
師走はなにかと忙しく、日々のご飯はいつにも増して手軽につくりたい、、、。
そんな私は最近「重ね煮」にハマっています♪
今回は【重ね煮】の魅力にハマった私が繰り返し作っている重ね煮の組み合わせと、その活用法をご紹介します♪
重ね煮とは
重ね煮は、東洋医学の視点で、食材それぞれがもつ「陰」または「陽」の性質を組み合わせることにより食材の美味しさを最大限に引き出す調理法です。
「陰」の性質を持つ食材は「体から熱をさます」とされていて、例としては夏野菜に多い果菜類や、きのこ、海藻などです。
一方で、「陽」の性質を持つ食材は、「体を温める」とされており、例としては冬野菜に多い根菜類や、肉・魚・大豆などのタンパク質です。
重ね煮は、鍋の底に陰性の食品、上層に陽性食品となるように食材をいれ、ひとつまみの塩を振り、無水または少量の水を加えて加熱をするだけです。
(じっくり甘みを引き出すために、弱火でしっかり加熱をするのがおすすめ)
東洋医学の視点といっても、
未知のスパイスや生薬は不使用でOK。
いたって「いつもの」食材でできちゃう料理法で、規則さえ分かれば、あとは簡単♪
とってもシンプルな工程なのに、いつもの1品がとっても美味しく仕上がりますよ。
今回は重ね煮初心者の方にもおすすめの組み合わせをご紹介します。
是非試してみてくださいね。
キホンの重ね煮
「椎茸・人参・玉ねぎ」で作る重ね煮が基本ですが、具材の組み合わせは何通りにも楽しめます。
重ね煮をする場合は、陰性の食品と陽性の食品を組み合わせて「中庸」の状態にするのが良いと言われますが、
まず組み合わせに迷ったら、下記でご紹介する組み合わせから始めてみてはいかがでしょうか♪
使いやすい食材組み合わせの例
その1:底からじゃがいも・玉ねぎ・人参
底から、じゃがいも・玉ねぎ・人参
優しい味わいで、我が家の子供達も大好きな組み合わせ。
重ね煮をミキサーにかけ、牛乳や豆乳を加えて調味料を入れたら、おかわりコールが止まらないポタージュスープの完成です。
1番上にお肉を足して重ね煮をし、肉じゃがやカレーにも大活躍ですよ!
その2
⚫️底から、椎茸・白菜・大根・にんじん
この冬繰り返し作っているこちらの組み合わせ。
優しい甘みと、トロトロの冬野菜がたまらない組み合わせです。
お味噌汁にもぴったりですし、
我が家では中華風のアレンジも人気。
八宝菜やあんかけ焼きそばなど
とろみと冬野菜の組み合わせはこれからの時期覚えておきたい組み合わせです。
その3
⚫️底から、しめじ・かぼちゃ・玉ねぎ・ベーコン
クリーム系との相性抜群な組み合わせです。
みじん切りで作った重ね煮に、ご飯と牛乳・粉チーズを加えてリゾット風にアレンジ。
かぼちゃの甘味が引き立つ1品が出来ますよ。
ワインとの相性もよく、クリスマスディナーにもいかがでしょうか(^^)
その4
⚫️底から、長ねぎ、蓮根、鶏肉
レンコンの食感が楽しい重ね煮です。
和風のパスタや、煮物へのアレンジがおすすめです。
胡椒や唐辛子とも相性が良く、
パスタにはブラックペッパーを、
煮物には一味唐辛子をかけるのがおすすめ!
その5
⚫️底から、こんにゃく、大根、鶏肉
定番の煮物でもよく見る組み合わせ、
陰陽の観点からも相性が良いことに納得です。
甘辛味の煮物にも、あっさり味のおでんにも♪
体にもよく、ご飯が進む組み合わせです。
手羽先や手羽元を入れれば、さらにおいしい出汁が取れます。
骨付き肉を使う場合は、長めに、じっくりコトコト加熱するのがポイントです。
具沢山の汁物は重ね煮の良さが際立つ!
上記の組み合わせに加え、具沢山で作る汁物料理では特に「重ね煮」の美味しさが際立ちますよ。
けんちん汁や豚汁など。
底からきのこ類、刃物野菜、芋類、根菜類、大豆製品、お肉やお魚 の順で重ねてくださいね^^
忙しい時も、食材だけ頑張ってカットできたら、あとは自然と美味しくなるのが重ね煮のウレシイところ。
色々な食材を組み合わせることでうま味も栄養価もUPするなんて嬉しいですね^^
我が家では先日、重ね煮で「おっきりこみ(群馬の料理)」を作りました◎
洗い物も少なく、疲れた体に染みわたる美味しさでしたよ^^
是非、楽して美味しいご飯を食べたい方は「重ね煮」活用してみてくださいね★
■筆者:中島優季
3歳と1歳を育てる2児の母。管理栄養士・ライター。
料理は好きだけど、忙しい毎日の中では手間も省きたい。
毎日時間の余裕はないけど、美味しいものを食べるために、ちょっとだけ頑張るママライター。