塩レモン漬け

【旬】レモンで保存が効く発酵調味料作っておこう|塩レモンの作り方

2025/02/13
  • 調理師・食育インストラクター2級・菜園家。もっと楽しく&健康的に食べたくなる食のはなしを発信 もっと見る>>

こんにちは!サンキュ!STYLEライターで調理師のracssです。

国産レモンの旬は12月から4月頃まで。特に後半の時期のレモンは完熟していて甘さも増えています。この美味しさを長期保存したい!と思ったら、「塩レモン」にしてみませんか?
意外と簡単な塩レモンの作り方をご紹介します。

市販の「塩レモンペースト」にハマった人や「市販品では物足りないな」と思った方も、旬のレモンで手作りしてみてください。

塩レモンとは

塩レモン調味料

塩レモンはモロッコなど中東で作られているレモンの塩漬けです。
1週間から食べられ、1ヶ月ほどで熟成しますが、1年以上長期保存ができ、レモンの香りと酸味に熟成させた旨み、ほのかな苦味が加わり複雑な美味しさに。

何と言っても塩レモンにすれば、レモンの皮を含めまるごと食べられるのが魅力です。
薬味、調味料としてアレンジが効きますし、肉や魚を漬けて下味をつけるのにも便利。

筆者宅でも国産レモンの時期に作り、冷蔵庫で保存して夏の間もずっと楽しんでいます。

自宅で簡単!塩レモンの作り方

国産レモン

<下ごしらえ>
国産レモンは防黴剤(ぼうばいざい)が使用されていないので、残留農薬を気にせず皮ごと使用できます。
ただし長期保存する塩レモンをつくるときは、表面の雑菌を除去するために水道水でよく洗います。熱湯に10秒ほどくぐらせると更に安心です。

1.レモンは重さを量ります。レモンの重さの約20%の塩を用意します。清潔な瓶も用意しておきます。

カットしたレモン

2.下ごしらえの済んだレモンを好きな大きさにカットします。果汁が漬け汁になるので、断面を大きくすると果汁が出やすくなります。

くし型やくし型をさらに横半分に切った大きさがおすすめ。大きめに切っておくと調理に使う時に塩分調整のために表面をさっと洗い流す、といった使い方ができます。
逆に輪切りやみじん切りで作ると、使用時に細かく刻む手間が省けるメリットがあります。お好みでどうぞ。

瓶に入れる

3.カットしたレモンと塩を交互に瓶に詰めます。一晩置くと果汁が出て塩が馴染んできます。

振る

瓶は直射日光の当たらない常温に置き発酵させます。一日に一度、瓶を振って液体を絡ませ発酵を促します。
1週間から10日経って漬け汁がトロリとした見た目になってきたら食べられます。
徐々に塩味がマイルドに変わっていきます。1ヶ月経つまでは熟成させるために常温に置き、その後は冷蔵庫で保存しましょう。

3週間後の塩レモン

塩レモン

漬けて3週間後に取り出したのがこちら。レモンの皮は一部が半透明になっていますがまだ形はしっかりしています。
刻んでサラダのドレッシングに混ぜて食べてみました。爽やかな香りがします。

2ヶ月後の塩レモン

2ヶ月後の塩レモン

漬けてちょうど2ヶ月後の塩レモンがこちら。
かなり皮も柔らかくなり、熟成したようです。このくらい柔らかくなれば刻むとペースト状になり活用しやすくなりますね。

塩レモンの食べ方

鍋の薬味に

出来上がった塩レモンは、まずは鍋の薬味としてどうぞ。
熟成した塩レモンなら柔らかくなっていて箸で簡単に切れます。他の食材となじませながら少しずつ味わいます。
みじん切りにして添えても。

塩レモンは、酸味のある調味料として様々な料理に活用できます。
特に鶏肉との相性は抜群!塩レモン唐揚げや塩レモンソテーなど、下味を付ける際に塩レモンを混ぜて作ってみてください。

その他の塩レモンの活用法はまた別の機会にご紹介したいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。

●記事を書いたのは・・・racss(らっくす)
【racssプロフィール】
調理師・食育インストラクター2級・菜園家。
もっと楽しく&健康的に食べたくなる食のはなしを発信します。

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