マインドフルネスの概念、生活意識

マインドフルネス・瞑想のガイド音声を選ぶ3つのポイント

2021/12/20
  • 子育て・マインド分野を得意とするWEBライター。チャイルドコーチングアドバイザー、ライフコーチもっと見る>>

チャイルドコーチングアドバイザーで、サンキュ!STYLEライターの山名美穂です。

マインドフルネスを実践されていますか。または、ご興味をお持ちでしょうか。

YouTubeなどでもガイド付き音声を視聴できますよね。今回は、マインドフルネスのガイド音声を選ぶ3つのポイントをお伝えします。

マインドフルネス・瞑想のガイド音声を選ぶ3つのポイント

GoogleやYahoo!といった企業でも導入され、注目を集めているこころの整え方、マインドフルネス。あるいは広義の瞑想。それらを行う際にビギナーは、瞑想導入のガイド音声つき音楽を選ぶことが多いと思います。

この記事では瞑想音楽の種類ではなく、ガイドが使う「ことば」に注目します。心理学NLPを学ぶわたしが、実際にガイド音声を視聴して感じた、選び方をご紹介させてください。

マインドフルネスの誘導音声・ガイド音声選びのポイントは、下の3つです。
1.マイナスのことば・否定表現が少ない
2. あいまいな表現が多い
3. 五感に合ったことばを使っている

ひとつずつ見ていきましょう。

1.マイナスのことば・否定表現が少ない

まずは「マイナスのことば・否定表現が少ない」ことです。

瞑想中に、マイナスのことばは聞きたくありませんよね。直後に否定語で打ち消されたとしても、脳は聞いたことばをイメージしてしまいます。

例えば「余計なことは考えないで」と聞くと、「〜しないで」と言われているにも関わらず、「余計なことを考える」ネガティブなシーンを無意識に想起するのです。

不要なイメージを見ないために、「マイナスなことば+打消しの否定」の構文が少ないものを選んでください。おのずと、肯定的表現が多いものが残るはずです。

例:
 △ 余計なことは考えずに
   → ◎ 頭を空っぽにして
 △ ネガティブな感情を否定しないで
   → ◎ あらゆる感情を受け入れて

これは「脳は否定を認知しない」と言われる事柄です。詳しくは別の記事で書いています。一番下のリンクから、あわせてご覧ください。

2.あいまいな表現が多い

ガイド音声を選ぶふたつめのポイントは、「あいまいな表現が多い」です。

例:
 △ 毎日、仕事や恋愛・人間関係でがんばっている自分を
   → ◎ いつもがんばっている自分を

具体的なことばでシーンを限定されると、自分に該当しないときに違和感を持ちます。上の例文なら、「ん?恋愛は別にがんばってないけど?」とか。そんな思考が湧き上がっては、マインドフルネスの効果はどうなるでしょうか。

反対に「いつも」「全て」といった抽象的なことばを使われた場合、わたしたちは自然と自分に当てはまるものを見つけようとします。

「いつも一生懸命がんばっていますよね」と言われると、「うんうん、そうなの」ってなりませんか。

それは、なにをがんばっているのか明言されなくても、仕事・家事・育児……自分の中から当てはまる答えを選び出してはめ込めるからです。

あいまいなことばで解釈を聴き手に委ねるガイドなら、どんな状態の自分にもフィットします。瞑想の邪魔をせず、受け入れられるはず。

3.自分の「五感の使い方」に合ったことばを使っている

最後の注目ポイントは「五感」です。

人にはそれぞれ「優先して使っている五感」があります。心理学NLPではそれを「表象システム」と呼び、「視覚」「聴覚」「体感覚(触覚+味覚+嗅覚)」の3タイプに分けます。

自分がどの感覚を優先して使っているかで、しっくりくることばが変わってきます。視覚優位の人は「見る」に関連した表現、聴覚優位の人は「聴く」表現、体感覚優位は「感じる」表現が伝わりやすいとされます。

例:各表象システムに響きやすい表現
 視覚優位 : こころに目を向けて/感情をただ眺めて
 聴覚優位 : こころと体の声を聴いて/聴こえる音に耳を澄まして
 体感覚優位: 心地の良い感覚に気づいて/大地と繋がるのを感じて

音声を聞いていて、イメージしにくいと感じる場合、自分の優先感覚とガイドが使うことばが合っていないのかもしれません。

ご自身が優先している感覚「表象システム」のチェック方法もありますが、この記事では割愛します。それを知っていても、全てのことばに注意を払いながらマインドフルネスを行うのは、集中という意味で得策ではありませんね。

居心地の悪さを感じたら「自分が優先する感覚と、ガイドが使うことばの不一致かも」と気づき、他の音声を試してください。そして優れたガイドは、全ての感覚に届くことばを使っているものです。

自分に合ったガイドで、マインドフルネスを行う

使われることばによって、ガイド音声の印象が変わる。ヨガなどを通して瞑想のスキルをお持ちの方にも、そうでない方にも、知っておいて欲しいことです。

ご自身の感覚を大切にし、上の3つをヒントに、あなたのマインドフルネスにピッタリのガイド音声を見つけてください。

*NLP(神経言語プログラミング)は、「脳と心の取扱説明書」と呼ばれる実践的心理学。セラピー分野から生まれ、カウンセリングやコーチング等でも広く活用されている。

■この記事を書いたのは…山名美穂
チャイルドコーチングアドバイザー(R)、全米・日本NLP協会NLPプラクティショナー、LABプロファイル(R)プラクティショナー。ウェブライター、ストーリーライターとしても活動中。サンキュ!STYLEでは、子育てや人間関係を中心に、主婦の身近なトピックを扱って執筆しています。

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