今だから思い出そう!子育てで大事なこと3つ
チャイルドコーチングアドバイザーで、サンキュ!STYLEライターの山名美穂です。
子どもと一緒に過ごす日々。幸せであり、ときに悩ましくもありますね。
一生懸命育児をしているからこそ、時々見失ってしまうことがありませんか。今日は子育てで大切なことを3つ、一緒に再確認していきましょう。
子どもは「自分とは別の人格」
最初から当たり前のことを書いて申し訳ないです。ちょっとだけ、おさらいしていきましょう。
ご存じの通り、子どもは自分とは別人です。思い通りには動きません。
保護者として大切なことは根気よく伝えるのと同時に、「言うことを聞かなくて当たり前」という気持ちも持っておくと、少し楽になります。
子育てに疲れるときって、「子どもが言うとおりに動かないとき」ではないでしょうか。片づけない、食べない、勉強しない、同じことを繰り返す……。
お気持ちは分かります。そして、片づけたり食べたりする主体は子どもですよね。自分以外の人間の言動に「こうなれ~」「こうして~」と念を送っても、エネルギーを摩耗するだけだったりもします。
お母さまがご自身で決め、実行できることをする。まずはそれでOK!としてもらえると嬉しいです。
子育てのポリシーは「思い込み」でもある
子育てをしていくうえで、大切にしていることがそれぞれおありだと思います。
例えば
・ケンカはその日のうちに解決して、仲直りをする
・家のことは、子どもも含めた家族全員が分担して行う
・毎日、栄養バランスのとれた食事を与えたい
などなど。
経験したことのない未知の子育てにおいて、それらのポリシーは日々の指針となり、自分の支えとなる大切なものです。同時に、必ずしもそれが「正しい」わけでもありません。
上にあげた例であれば
・ケンカをしたら少し距離を置いて落ち着いてから話すべきだ
・子どもは家の手伝いより、友だちとの遊びを優先させるのが当然
・子どものうちにジャンクフードも経験させておくのがいい
など、真逆の「正しさ」が存在しても不思議ではないですよね。
少し乱暴な言い方をすると、ポリシーや信念は「思い込み」です。あまり強固な育児方針は、子どもに受け入れられなかったときに「一生懸命やったのに!どうして受け入れてくれないの?」なんて思いになって、子どもも自分も苦しめかねません。
主体性なく迷ってばかりも疲れますが、頑固になり過ぎないのも、楽に子育てをするポイントです。
ひとつひとつの教育に目的を持つ
例えば
・朝の犬の散歩は子どもの役割と決めたのに、やらない
などのお悩みをお持ちのお母さまは、少なくありません。その場合、わりに多くの方が「どうしたら、子どもが犬の散歩にするようになるか」を考えます。
ところで、どうして子どもに「朝の犬の散歩」をさせたいのでしょうか。
恐らく、
・与えられた役割を、責任をもってやる人になって欲しい
など、散歩という「行為」を通して達成したい「目的」があるはずです。
「責任をもって行動する人」になって欲しいのであれば、役割・行為は「朝の犬の散歩」でなくてもいいのではないでしょうか。役割を「水筒は自分で洗う」「玄関の掃除をする」とかに変えても、遂行できれば問題はないですよね。
子どもは子どもなりに、朝は忙しいのかもしれません。「朝の犬の散歩」に固執せず、責任をもって行える役割を、子どもと一緒に決め直しましょう。
朝の犬の散歩は、責任感のある人になる手段でしかありません。手段を目的にして、本当に大切にしたいことを見失わないで。
ときどき立ち返ろう「自分が当たり前ではない」
今日「子どもは親のいうことを聞いて当たり前」とお考えの方は、少ないと思います。
しかし
・なんで言うことをきかないの?
・どうして大切なことが伝わらないの?
・なぜ決めたことができないの?
という思いに共通するのは、無意識に自分を基準としたものの見方です。
ちょっと俯瞰して見れば、必ずしもそれが正しいわけではないことにも、一生懸命になりすぎて視野が狭まっているかもしれないことにも、みなさんすぐに気づかれますよね。
・子どもは自分とは別の人格を持った人間
・自分のポリシーとは自分だけのもの。真逆のポリシーも成立する
・手段ではなく、目的が大切
ときどきそう思い出して、肩の力を抜いてもらえるといいんじゃないかなと思います。
■この記事を書いたのは…山名美穂
WEBライター。チャイルドコーチングアドバイザー(R)、ライフコーチ。実践的心理学NLPのスキルや考え方に基づいて、サンキュ!STYLEでは、子育てや人間関係など主婦の身近なトピックを扱って執筆しています。