【女性が働く】就活の時に変えられた概念。
こんにちは、豊田愛です。
今日は私の人生が180度方向転換したときのお話。
当時、大学3年生。
公立大学の工学部に通う、世間一般の大学生よりはだいぶ地味な学生でした。
毎日が講義や課題で忙しくて、大学に行かなくていい日なんてありません。
工学部なので女子は男子の10分の1もいなくて、少ない友達と励ましあいながら切磋琢磨の日々。
大学が終わると電車に飛び乗り、塾講師のアルバイトへ向かいます。
土日はホテルの宴会場や結婚式場で配膳スタッフもしていました。
建築関係の仕事がしたい思いで受験勉強に励み、希望の大学で学んでいましたが、今思い返せば、【勉強】は夢中になれるほど好きなことではなくなっていきました。
そんな中、就活がはじまります。
女性が長く続けられる仕事って何?
就活当時、今の主人とお付き合いが始まっていました。
古くからの知り合いで、大工さんで建築士。
私が建築業界で仕事がしたいと思うきっかけをくれた人です。
私はもう研究にうんざりで、4年で卒業し就職することにしました。
ゼネコンやコンサルや住宅メーカー、大手から地域密着の小さな会社まで。
条件は【勤務地が大阪】というくらいで手当たり次第にエントリーしていました。
工学部ではほとんどの学生が大学院に進みます。
そんなとき、彼から衝撃の一言。
「建築業界には就職しないほうがいいんじゃない、無駄でしょ」
え?
何が?何が無駄なの?
そういえば、前から建築業はおすすめしないって言ってたよね。
聞き流してたけど、具体的にその根拠を聞いてみよう。
彼のいう内容は、偏見もありますが、まとめるとこんな感じでした。
・建設現場や研究職は男性が多い職場
・学部卒だと何年も下積みがある
・つらい思いをいっぱいするだろう
・大体の女性は結婚または妊娠で退職する
・挫折した女友達が多い
「君はさ、このあと就職して何歳で結婚するつもりなの?その時に仕事は続けるの?」
「せっかく大学を出させてもらったんだから、一生続けられる仕事にしないの?」
要するに、大学を卒業してからの人生設計なしに就活する私への強烈なツッコミでした。
常に5年先、10年先を見据えながら生きている彼らしい助言。
私は先のことなんて考えずその場しのぎ、そして世間知らず。
女性が多い職場探し!
彼からの助言、最初は受け入れることができなかった。
でも、ずっと自分の1年後2年後をこれからは自分で決めていくんだと思うと、私の未来予想図はぼんやりと淡く描かれているだけ。
・できたら彼と早く一緒に暮らしたい(結婚したい)
・母のように仕事しながら子供を育てたい(母は公務員)
当初の就活していた会社は、まさに男性ばかりの企業。
集団面接なんかも女子はほとんどいない。
なんなら学部卒の女子なんて私くらいかも。
情熱を内に秘めた男子たちが熱いまなざしで就活に取り組んでいる。
女性が多い理系の職場なんて、限られてるし。
しかもそれだったらわざわざ工学部卒じゃなくてもいい。
しんどい思いして工学部を卒業するんだからそれを生かしたい。
変な意地しか持ち合わせていない。
このままでいいのかな・・・
もちろん、そんな中途半端な私を採用してくれる会社はほとんどなく落選通知ばかり。
そこでまた彼からの提案!!
「趣味を仕事にしないの?アクセサリーづくり。君ならできると思うけど。」
子供のころから趣味でアクセサリーを手作りしていました。
高校生のころには周りの知り合いに販売したり。
大学生になると同時に、販売サイトを立ち上げて、たまにフリマなどのイベントにも出店していました。
その様子をずっと見守っていてくれていた彼からの提案でした。
通販業界へ就職
大学を卒業して、そのまま自分で起業?
そんなことありえない!
両親が公務員(教師)
いつも慎重で検証済みのことしか実行しないタイプ。
そんな私が起業なんて。
でも、興味はあるかな・・・
就職したら終わりにしようと決めつけてたけど、アクセサリーのweb販売はできたら続けたい。
ウィンドウショッピングが日課の普通の女子大生。
加えて、当時から通販もよく利用し、通販カタログや楽天市場を見るのが大好きでした。
通信販売の会社も探してみよう!
就職活動も佳境に入っており、大手はエントリーの受付を終了している会社も多かったです。
千趣会やNISSENなど、大好きな会社は申し込むことができませんでした。
大手ではなくベンチャーですが、大阪には通販アパレルの会社が増えてきた時期でした。
その中で、自分も顧客として利用したことがある会社と出会います。
業務拡大のため新卒採用に力を入れていました。
服装や髪形が自由で、おしゃれなビルにオフィスがあり、上司は30代のギャル男風(笑)
すでに自分でwebサイトを立ち上げていた経験もあり、即採用。
とにかく面白そう!普通じゃない人生への一歩でした。
周りの反応
・住宅メーカー
・銀行
・大手ゼネコン(研究職ではなく事務職)
この3つの内定を断って、
誰も聞いたことがないようなベンチャー企業に就職。
大学の研究室の教授は大笑い!
助教授たちは苦笑い(笑)
両親を説得するのは少してこずりました。
同期は16人!
高卒の子もいるので4歳年下の同期も。
ギャルやギャル男の友達が一気に増え(笑)
オフィスは大阪ミナミの繁華街。
(当時2人暮らししていた祖母には心配かけました。)
ハラハラする新卒生活の始まりです。
就活は、彼と一緒に将来設計を考えるきっかけになりました。
そして、「1年働いたら、辞めて、起業する」
そんな目標を立てて大学を卒業したのでした。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
次回は、1年間ベンチャー企業でどう働いたかを綴りたいと思います。