〈3.11〉「知ること」「想うこと」そして‥。9年経った今私たちがすべきこと

2020/03/11
  • 2人の食べ盛り男子の母。子育て支援の現場で働きながら手抜き&時短のごはん作りを楽しんでいます。もっと見る>>

 こんにちは。サンキュstyleライターのみい太です。

 今日は3月11日。東日本大震災から9年が経ちました。

 私は当時も今も関東在住で、大きな被害を経験していません。家族や身内にもいません。
 そして今は、目の前の育児や仕事でいっぱいいっぱいの中、コロナ感染の影響で生活にも影響を受け…家族で不安な毎日を過ごしています。  

 でも、だからといって、もう9年前のあの出来事は「過去のこと」「今の自分には関係ないこと」でよいのでしょうか。だからこそ「今すべきこと」があるのではないでしょうか。

 被災地にいない私だからこそすべきこと。それは今の被災地を「知ること」「想うこと」だと思うのです。

被災地の「今」どのくらい知っていますか?

 私は、2011年からママ友たちと一緒に被災地支援のフリーマーケットを始め、今も年一回のペースで続けています。

 1年目は、「被災地の子育て支援のため」とお伝えするだけでたくさんの方が買ってくださいました。応援の言葉もたくさんいただきました。
 ですが‥3年目ぐらいだったでしょうか。
「もう支援の必要ないんじゃないの?」
とおっしゃる方がいました。その頃から、売り上げは思うように伸びなくなっていきました。

 もうこんなに経ったんだから。今の日本なら生活できるように復興できたんじゃないの?‥そんな気持ちが、実際に被災地にはいない私たちには、芽生えてしまうのも仕方ないのかもしれません。
 だからこそ。被災地の今を自分から「知ること」が大切なのではないか。私はそう思うのです。
 

被災地の「住環境」

 たとえば、今の被災地の住宅事情です。

 復興庁によると、地震と津波で被災した、特に岩手県・宮城県では、災害公営住宅の整備、道路・港湾などのハード事業はめどが立ってきており、来年度いっぱいでほぼ完成するで、総仕上げの段階にきているとのこと。

 東日本大震災で被災し、岩手、宮城、福島3県で、プレハブの応急仮設住宅に入居する避難者は、
計709人(今年1月末現在)
ピーク時の11万6565人の1%を切りました。
 今までは、転居先が決まらないなど事情がある家庭については、特例で仮設の利用を続けていたそうです。ですが、災害公営住宅の建設が今年度中には完成することで、2020年度内にはすべての仮設住宅の供給を終了して災害公営住宅等に移ってもらう方針だそうです。


 ‥このように、現状を知ると、
「9年経って、まだ仮設住宅に住んでる人たちがいたの!?」
とびっくりされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 でも、もう今年度中には公営住宅もできてみんな移れるし、もう解決だね、よかったね!
 ‥この事実だけ知ったなら、そう思いますよね。

 だから。現状を「知ること」の次に大切なのが、現状におかれている被災地の皆さんの気持ちを「想うこと」だと思うのです。

被災された人それぞれの「今の想い」は

 プレハブの仮設住宅は、暑さ寒さも厳しく、家も狭く、どれ程大変な思いをして皆さん暮らしていらしたことかと思います。

 だったら、ちゃんとした家を建てたり、それがムリなら国が住宅作ってくれたんだから、そこに引っ越せばいいじゃないって、私たちはそう考えます。

 でも、それでも9年経っても仮設住まいを続けてる人たちがいるのは、どうしてなんだろう?

 長年住み慣れてきた地元を離れて、知り合いのいない内陸の災害公営住宅に移るのは不安です、という方の声をよく聞きます。
 実際、災害公営住宅ではご高齢のかたの孤独死が相次いでいるそう。
 災害公営住宅に移ると家賃が高くなるから払えない、という声も聞いたことがあります。

 事実だけ見て
「家ができたんだからもう大丈夫だね!」
と私たちが思うことで、このように今も大変な思いをしている人たちの存在が埋もれてしまうのは‥とてもこわいことだと思います。

 福島の状況もそうです。
 原発事故の影響で避難指示が出された地域のうち、面積でいえば約7割方がもう避難指示解除になっています。しかし、発災時に8万8000人くらい住んでいたのが、まだ1万3000人くらいしか戻っていないそう。

 避難解除になったんだから戻ればいいじゃないって、事実だけ見れば思うけど。
「長く他の地域に暮らして、仕事も子どもたちの居場所もこちらにできたから。」
「避難解除になっても、まだ放射能が不安。」
「買い物、病院、学校、仕事‥生活に必要なものがまだそろってないから不便。」
などなど、「戻りたいけど迷っている」被災者によっていろんな意思(や状況)があることも、実際の声を知ろうとするなかで目にすることができました。

台風19号による二重被災も

 昨年、日本各地に被害をもたらした「台風19号」。千葉などの被害がクローズアップされてきましたが、実は津波被害を受けた東北沿岸部でも、大規模な浸水被害が出ていたのだそうです。

 やっとの思いで再建したマイホーム、お店…それらが、また真っ黒な泥で覆われ、家電もダメになってしまったとのこと。
 しかも、浸水被害の原因となったのが、震災後に津波から街を守るために作られた「防潮堤」。一気に流れ込んだ雨水が、防潮堤の水路にひっかかったガレキにせきとめられ、街にあふれてしまったそうです。

 テレビでそのお話をされていた方は
「もう気持ちが折れた、やめようかとも思った。でも生活もあるし、店を必要としてくれる人たちもいるし、やめるわけにはいかないという一念でがんばっている」
というようなことをおっしゃっていました。
 生活できてる、店を営業できている、その事実の裏に、ずっと張りつめて必死の思いでがんばってきた方々がいること、でも何かのきっかけで気持ちの糸が切れてしまうかもしれないギリギリのところにいらっしゃるということ、それも知っていたいと思います。

大人だけでなく子どもたちの「心のケア」も

 実は、時間が経つほど課題となってくるのが「心のケア」だそうです。

 あの震災で、言葉では言い表せないほどのつらい想い、悲惨な想いをされた方が本当にたくさんいらっしゃるでしょう。
 今までは生きるために必死で、心の傷を抑え込んできた方が、今になってから心身に現れて苦しんでいる例も多いそうです。今朝もニュースのなかで、
「今までは震災に触れずに、とにかく日常に戻そうとしてきた」
と学校の先生がお話されていました。

 なかでも、私が知ってショックだったのが、
「ここ数年、震災の記憶がないはずの小学校低学年以下の世代に、「キレやすい」「落ち着きがない」子が増えている」
という記事でした。

 2018年に仙台に発足した東日本大震災子ども若者支援センター代表の足立智昭・宮城学院女子大教授(発達心理学)によると、
「混乱の中で乳幼児期を過ごし、家庭環境も不安定だったことが影響している可能性がある。」
ということです。
 つまり、大人がそれほど心身共に大変な状況だったということ、その影響が今子どもたちにも出ているのだということなのでしょう。‥言葉もなく、胸が痛くなります。

 今朝も、テレビで
「いつになったら復興が終わるの
何をもって復興完了と言えるの
建物がもと通りになっても
気持が戻らないと復興完了とは思えない」
とおっしゃっていた陸前高田の方がいました。命懸けで津波から逃れたあの日の恐怖から、漁師を続けることができず、今でも海を見ることができないそうです。

知り、想い、そして何ができるか考える。

 もちろん、時間をかけて生活を再建し、前に進んでいる場所も人も、たくさんいらっしゃいます。
 我が家は今までに2回東北に行き、たくさんの笑顔と前向きな言葉に出逢いました。
 ‥だから、人によっては
「いつまでも被災地扱いされるのは不本意だ。」
という思いを抱かれる方もいるのもわかります。

 だからこそ、私たちは、一面だけではなくいろんな「被災地の今」を知ること、そして人それぞれの声を聞こうとすること、気持ちを寄せることが大切なのではないでしょうか。

 その上で、今の私にできることは、なんだろう。そう考えています。

「検索は、応援になる。」

 毎年この日に開設される、Yahooの特別サイト。

「検索は、応援になる」
『31..』と検索をすると、一人につき一回、10円がYahooから復興支援に寄付されます。

「寄付は、応援になる。」

 私は毎年このサイトで、T カードのポイントを貯めておいて寄付しています。Tポイントや、クレジットカードを使って100円から寄付できるなど、手軽にできるからありがたいです。
 サイトでは、寄付先となるいろんな団体の活動が紹介されています。それを見ることも応援になるのではないでしょうか。

「買う」は、応援になる。

アラフィフママの好奇心な毎日♪

 この特設サイトでは、たくさんの東北のステキなものが紹介されています。見て、改めて東北の魅力を知るもよし。もちろん買うことで、自分も楽しめて、東北が元気になるお手伝いができればうれしいですよね。

「災害に、備える。」

 家族で訪れた南三陸で、気仙沼で、
「忘れないでほしい。もう二度とこんな悲しいことが起こらないように、この教訓を活かしてほしい。」
というたくさんの声を聞きました。

 子育て中の家庭では、今の生活が精一杯で、なかなか余裕ありませんが‥。せめて年に一回、二回、このような機会に、家族で話し合い、できることから準備をしていくのがとても大切だと思います。子どもがいるからこそ、命を守るために、少しでも安心して過ごせるように、日頃の準備が大切なのです。

 私は数年前から子育てひろばなどを回って、子育て家庭向けの防災講座を行っています。子どもも喜びお金もかからない「非常時ごはん」などを紹介していますので、よかったらごらんください。

 

最後に

 私は被災を経験していません。そのような人間がえらそうなことを言っていることに不快に思われる方もいるかもしれません、何もわかってないとご指摘を受けるかもしれません。本当に申し訳ありません‥。
 ですが、もし、私のように、経験してないけど毎日余裕ないけど、今日だけ知ってみよう、想ってみようと思ってくださる方が、ひとりでもいらしたらうれしいです。

 最後に
 震災で亡くなられた15899名、避難中の体調悪化など関連で亡くなられた3739名(2019年9月30日現在の)皆様に、心よりご冥福をお祈りいたします。
 そして、今まだ行方不明の2529名の皆様が、1日も早くご家族のもとに戻れますよう、心よりお祈りいたします。
(死者行方不明者 2020年3月1日現在 警視庁調べ)


~読んでくださりありがとうございました~
**掲載の体験談は個人の感想です**

■書いたのは…サンキュ!styleライター  みい太
大食漢のダンナさんと中2&小5の食べ盛り男子を満足させるのに悪戦苦闘!教員と保育士の資格を活かして子育て支援の現場で働きながら、手抜き&時短をモットーに日々のごはん作りを楽しんでいます。
元サンキュ!トップブロガー  公式サンキュグラマー 
子育て家庭防災トレーナーとして、子育てひろばなどで防災講座を開いています。

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