あれっと思ってたけど‥気づけなかった(涙)~発達でこぼこっ子の「幸せな大人」に続く道②

2020/01/20
  • 2人の食べ盛り男子の母。子育て支援の現場で働きながら手抜き&時短のごはん作りを楽しんでいます。もっと見る>>

 こんにちは(^^)
 休日も子どもの療育の送迎でバタバタ中!のアラフィフ主婦、サンキュstyleライターのみい太です♪

 今中学2年の我が家の長男は、発達でこぼこっ子‥いわゆる「発達障害」を持っています。

 自閉症スペクトラム、ADHD 、学習障害、発達性協調運動障害‥あらゆる診断を受けてきた強者ですが(笑)実は、「発達障害」の診断を受けるまでに、とても時間がかかってしまったのです‥。

 親としての反省も込めて、その頃の話を紹介させてください!

周りには「しっかりしてるね」と言われてたけど…。

 14年前、子ども大好き♪な私たちのところに来てくれた長男。小さな頃は、
▪人なつっこい
▪いつもニコニコ♪
▪よくおしゃべりをする
という感じの、とてもかわいいお子ちゃまでした。(親バカですが(笑))

 とにかく、よくしゃべりました!まだ言葉がしっかりしない頃から、ず~~~っとムニャムニャなんかしゃべってて。私たちは、「宇宙語で宇宙と交信してるね」と冗談言ってました(^▽^)
 言葉づかいも、親に似ず(笑)ですます言葉を使ったりしてとてもしっかりしていたので、周りには「しっかりしてるね~!」と言われてました。

 …でも。今思えば、それが良かったのか悪かったのか…。
 ダンナさんや周りの人は気づかなくても、ずっと一緒に過ごしてた私が感じてた、「あれ?」という、小さなあれこれがあったのに…。

はじめに「あれ?」と思ったのは…

絵を描かない

 1歳半過ぎたぐらいだったでしょうか。
 「親子で一緒にお絵かき!」にあこがれた私、長男の前で、いろいろお絵かきをして見せるようになったんです。

 それはそれで、長男も喜んで見てくれました。「これなに?」「おはな~!」「アンパンマン描いて~!」って。

 でも。「いっしょに描いてみようよ!」と描くものをわたしても、自分では、描かない。「ママ描いて!」って言って、頑として描かない。
 当然こんな小さな子だもの、なぐり描きでもなんでもいい。描いてくれれば、じょうずだねって、ほめられたのに…。
 
 まあ、まだ小さいからだよね、ムリにさせることないよね、とは思ってました。
 そのことを思い出したのは、長男の学習障害がわかってから。今思えば、関係していたのか、はたまた関係ないのか…わかりませんが…。

不思議な遊び方

 1歳半から2歳にかけて、長男のブームだったのが、「おもちゃ並べ」!
 これ始めると、小さな子とは思えない集中っぷりでした!その頃は、「遊んでくれてて助かるわ~♪」と思ってたのですが…。

 困ったのが、それ以外の遊び…ままごと、プラレール、ボール遊びなどなど…が、続かないことでした。
 外に行ってもそう。すべり台とかの遊具、砂遊びなどは続かず…。いつのまにか、「石を並べる」「葉っぱを並べる」に夢中になるのが常でした。

 この記事を書くことにして、ふと長男本人に、「このこと覚えてる?」と聞いてみたところ、中2の彼、なんと覚えてました!「あ~よくやってたよね~いろいろ並べるの。」って。
 「なんで?」って聞いたところ、「わかんないけど、たぶん楽しかったんだと思うよ」と。じゃあ逆に、「どうしてままごととか、プラレールとか、砂場遊びとかはしなかったの?」と聞くと、「どうやって遊ぶのかわかんなかったんだよね」ですって。確かに、私がひとつひとつ「こうやってみる?」とリードしてあげれば、そのときはやってたなあ…。

迷子の達人!

 走り回れるようになってからの長男は、ちょっと油断すると、ピューっ!と走って行っちゃうロケットボーイになりました(涙)手をつなぐのをとにかく嫌がり、ふりほどいてました。スーパーの子ども用カートも嫌がったし…。

 「面白そう!」「あれ何?」と興味がロックオン!されちゃうと、他のことが全てアタマから飛んじゃって、一目散に走って行くカンジでした。その瞬発力には私も、ダンナさんさえもかなわず…一度走っていってしまうと見失うこともたびたびでした(涙)

 あんまり迷子になってばかりいるので、しまいには、よく行くスーパーの迷子案内をしてくれるサービスカウンターを覚えてしまい、「あれ?ボク迷子になった?」と思ったら、そのままカウンターに直行するように!
 しょっちゅう「〇〇くんがお母様をお待ちです。」の放送聞かされるので、あれは恥ずかしかったです…。できれば、カウンター行く前に、「おかあさ~ん!」と大声で呼んでいただきたかった…(涙)

 とにかく「迷子にしないように、道路に飛び出さないように!」と必死だった2歳~3歳の頃は、かなりひんぱんに整形外科に通ってました。
 なぜなら…とっさに腕をひっぱることが多く、長男の肘が抜けてしまうから。
 あれこれ試行錯誤して、持ち手付きのリュックを背負わせて、そこを持つようにしましたが…それでも大変でした。

三歳児検診でも「大丈夫ですよ」だった。

 迷子のこともあるし、お友だちと遊んでてもマイペースにおもちゃを並べてたりするし…私の中では、モヤモヤとした不安がいつもありました。

 あきらかに「ちがう!」と感じるようになったのは、幼稚園のプレに行き始めた頃。

マイペース過ぎる…

 音楽に合わせて身体を動かすのが大好きな長男。
 プレでは、みんなで手をつないで輪になっておゆうぎしている横を、
「キャ~♪」
と、それはそれは楽しそうに、走り回っておりました…。

 他の子たちとの違いが、はっきりとわかる瞬間で、さすがに
「これは、ちがうだろ!!」
ということを思い知らされました…。

 ちなみに、現在中2の長男、つい最近お友だちに言われて、初めて自分が「マイペース」だと気づいたそう(笑)ホント、どこまでもマイペースな子です。

友だちの名前を、おぼえない

 これは、今でもそうなのですが…。
 年少さん年中さんとすすんでも、よく遊ぶ特定の数人しか、名前を覚えなかったです。…というより、覚えられないよう。

 もっとも、これは私もそうなので、よくわかるのですが。顔は覚えてるんだけど、何のお付き合いのカテゴリーの人か、名前は何か、という情報が、とっさに出てこないのです。記憶の引き出し方が、その辺つながってないのでしょうか…。

よくころぶ、ぶつかる

 あまりにもあちこちカラダぶつけたり、何もないところですっころんだりするので(笑)先生にはすごく心配かけてました…。
 
 今だからわかるのですが、自分の身体のイメージがうまくつかめてなかったみたい。
 車を運転するとき、初心者のころって、車幅感覚がつかめなくって、狭いところ通れるか不安だったり、うっかりぶつけちゃったりって、ありますよね。たぶん、そういうことなんだと思います。つい最近まで、「右と左がよくわからない」というのもありました。


 …ただ、これだけ「あれ?」と思うことがいっぱいあったのに、「成長すれば変わるかな」で流してきてしまいました。

 ダンナさんや周りに相談しても「考えすぎだよ、男の子なんてそんなもんだよ!」と言われてたし。やさしい子で友達にも好かれていて、天真爛漫キャラでのびのび明るい子だったので…。「だから大丈夫!」と、不安に目隠ししてたのだと、今なら思います。

 この時期に、何か手を打っていれば、このあとの長男の苦しい時期を回避できたのかも…。そう思うこともありますが、やはりこの頃にはわからなかったことが、後でたくさん出てきたのも確か。

 またそのうち、幼稚園入園後の長男の変化と、診断を受けに行った経緯をお話させてください。

~読んでくださりありがとうございました~
**掲載の体験談は個人の感想です**
**この体験談は、我が家と長男の場合です。挙げている事例は、すべてそのまま発達障害につながるものではなく、ケースバイケースであることをご理解ください。**

■書いたのは…サンキュ!styleライター  みい太
大食漢のダンナさんと中2&小5の食べ盛り男子を満足させるのに悪戦苦闘!教員と保育士の資格を活かして子育て支援の現場で働きながら、手抜き&時短をモットーに日々のごはん作りを楽しんでいます。
元サンキュ!トップブロガー  公式サンキュグラマー 
発達障害をもつ子どもを絶賛子育て中!
同じように発達障害児育児に奮闘している親御さんたちの共感と情報交換の場所となる支援団体を主宰しつつ、子育て支援をしたいという夢に向かって修行中です!
元小学校▪特別支援学校教員 保育士
発達サポーター
発達障害コミュニケーション初級指導者
ペアレントプログラムトレーナー

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