常識?衝撃!ファッションの流行は〈わざと〉つくられている
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
テレビや雑誌で発信される「今季のファッショントレンド」というもの。
流行のアイテムの形や色はこれだと言われると、なんとなく自然発生的に流行っているものを教えてくれているのだと感じませんか?
実際には、ファッションの流行は意図的につくられていることが多いのです。
流行色は2年前に決められる
「今夏の流行色はイエロー」などという話を聞くと、ファッションアイコンの人がイエローを気に入ってよく着るようになってきたのかなと思うかもしれません。
しかしながら実際は、おしゃれな人々がなんとなくの気分でその色を着ているのではなく、流行色があらかじめ決められているのです。
その時期は、なんと2年前。
2022年の流行色なら、2020年に決まっていることになります。
誰が決めているかというと、おおもとは国際流行色委員会(インターカラー)という団体です。
現在、17か国が加盟しています。
時代の風潮などの条件を考え合わせ会議をして世界的な流行色を決定するそうです。
その後、JAFCAという日本の団体がシーズンの1年半前に日本向けの流行色を選定。
詳しく知りたい方はJAFCAのホームページをご覧くださいね。
海外のコレクションは決められた流行の集大成
流行色が決まると、その後パリを中心にしてデザインが考案され、服に使われる糸や布地についても発案されます。
そうしてあらかじめ決められたトレンドにそってデザイナーが服のデザインをつくり上げるため、パリコレクションやミラノコレクションなどはいわば流行の集大成。
コレクションで発表されたデザインは海外のファッション誌によって発信され、私達の知るところになります。
日本の身近なファッション誌も、海外の流行を受けてトレンド発信しているはずです。
計画的陳腐化って?
スマートフォンやパソコンなどの電子機器が、サポートの終了やOSのバージョン変更などさまざまな外的な理由により使いづらくなることがありますよね。
機械そのものは壊れていないのにそれを取り巻く環境が機械を使いづらくします。
あまり長く使い続けられないよう、意図的に壊れやすくしていることもあるという話も聞いたことが。
服も、生地は傷んでいないのに流行遅れとなって着られなくなるパターンがよくあります。
つくる側の販売戦略にのせられているのです。
そう考えると、流行を追うことが少しむなしくなってきませんか?
流行の服より自分が好きな服を
流行の最先端の服を着ることが生きがいの人に「やめなさい」とは言えませんが、なんとなく取り残されるのが怖くて流行に従うのはやめた方がいいかもしれません。
それは自分軸ではないからです。
自分が好きな服、自分が似合う服を着ればいいのではないでしょうか。
冠婚葬祭の時はマナーとして服を選びますが、普段の服なんて好きにしていいと私は思います。
近所のカフェで、40代半ばの女性がロリータファッションに身を包み、ママ友とおぼしき同年代の女性と談笑しているのを見たことがあります。
驚きましたが、好きで着ているのだろうなと理解できたので不快ではありませんでした。
流行に踊らせられるくらいなら、浮いていても自分の好きな服を着て堂々としていた方が潔い気もします。
そうすれば好きな服を長く着られて精神的にも安定しますし、流行遅れとなって捨てられる服が減り、たんすの肥やしも減るでしょう。
他人が決めた流行より自分がつくり出した世界観を守っていけたらいいのではないかと、私は思っています。
◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。
機能的にはまだ十分な能力を発揮する商品について、デザインやファッション性、機能面で意図的に時代遅れにすること。供給サイドのマーケティング戦略として、新たに需要を喚起し市場を刺激することを意図している。このやりかたは消費者に浪費を強制するものだという一部の批判がみられるが、成熟市場では、需要の喚起・創造なしにはマーケティング活動は非常に沈滞したものになるので、消費者の生活水準の向上に寄与し、産業活動を活発にするための需要創造活動は、好ましいものとして評価しなければならない面もある。計画的陳腐化は、技術ないし機能面での陳腐化、遅れ意識醸成による陳腐化、意図された物理的陳腐化、スタイル面での陳腐化がある。