夏バテしたくないならたくさん食べるのが正解なの?食生活のプロの考え

2023/07/28
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
毎日暑いので、夏バテが心配ですね。
夏バテ予防のために、肉などのスタミナがつくものをしっかり食べておこうと思っていませんか。
たくさん食べることにとらわれると、逆効果のことも。
食生活のプロの視点から、夏の食事について考えます。

夏の消費カロリーは多くない

暑いとたくさん汗をかくので、さぞかしカロリーを消費しているだろうと思いますよね。
ところが夏は冬にくらべて基礎代謝量、つまり運動などをしなくても消費するカロリーが少ないのです。
理由は、暑いと体温を維持するためのエネルギーをあまり必要としなくなるから。
気温が低いほうが、体は頑張って脂肪を燃焼させてたくさん熱をつくり出そうとするのです。

それなのに、汗をかいたからカロリー消費したと勘違いしてたくさん食べてろくに運動もしなくては夏太りまっしぐら。
汗をかいて不足するのは水分なので、こまめに水分補給すればいいのです。
夏はむしろ、たくさん食べすぎないように心がけることが大切です。

脂っこい肉は胃腸に負担

スタミナがつく食べ物としてよく聞くのが、豚肉やウナギなのではないでしょうか。
確かにタンパク質やビタミンB群などが豊富で疲労回復に役立つ食材ですが、脂が多いのが難点。
脂は消化するのに時間がかかり、胃腸に負担をかけてしまいます。

動物性たんぱく質を摂るなら、脂身の少ない肉や魚を選びよくかんで食べるようにしましょう。
早食いも胃腸に負担をかけてしまいます。

体を冷やす食事に注意

夏は体を冷やそうと冷たい飲み物を口にしてしまいがちですね。
気分転換に少し飲むくらいはいいと思うのですが、常に冷たい飲み物を飲むのはおすすめできません。
胃腸が冷えてしまうからです。
現代は冷房もあるため、知らない間に体が冷えてしまうものなのです。
私は夏でもホットのコーヒーや紅茶を飲み、常温の水で水分補給しています。

お酒も注意してください。
冷えたビールを飲みたいでしょうが、飲みすぎは避けて。
アルコール代謝にビタミンB1を使うことで疲れやすくもなってしまいます。

体を内側から温めるならみそ汁がおすすめです。
野菜をたくさん入れられるからビタミンを補えますし、みそも大豆製品なので多くの栄養素をふくんでいます。
ネギやショウガなどの薬味を入れると、より効果的でしょう。

結局は、バランスのとれた食事が大切。
何か1つの食材に頼ることなく、いろいろなものを食べるのが一番いいのです。

◆記事を書いたのは・・・danngo
料亭女将のDNAを受け継ぐアラフォー。料理上手ではなく、おいしいものを嗅ぎ分ける能力のみに特化。魚介類と甘いものに目がありません。お酒に弱いけれど日本酒が好き。食生活アドバイザー(R)の資格を取得。

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