「推しがいるって素晴らしい」夫の推し活を見て思った次第
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
昨年あたりから、急に上白石萌音さんにはまりだした夫。
とうとう念願がかない、彼女の武道館コンサートに行ってきたとのこと。
特定の推しがいない私から見た、率直な推し活に対する感想を話します。
急に上白石萌音を推しだした夫
昨年の初めくらいからでしたでしょうか、夫が上白石萌音さんにはまりだしたのは。
私は彼女のことをよく知らず、「モネ?印象派の巨匠?」というテンションでしたが、夫がしつこくミュージックビデオの画像を見せるのでようやく顔と名前が一致。
とにかく夫は萌音さんをべた褒めです。
「こんなに歌のうまい人はこの世にいない。天才」などと言うので「MISIAさんよりも?」などと聞くと「うん」と答えます。
私が歌唱力ナンバーワンだと思っている女性カリスマシンガーも、あっさり地に落ちました。
そんな夫、もちろん私が歌っても一切褒めてはくれません。
カラオケに一緒に行くと「まあ悪くはないかな……」と渋い顔をしますし、萌音さんのミュージックビデオを流している時つい私も歌ってしまう(懐メロが多いため)と、非常に迷惑そう。
休日は必ず萌音さんの歌を何曲も聴き、私の話など上の空なので「妻の存在とは何ぞや」と思うことしばしばでした。
とうとうコンサートに行くことに
萌音さんのホームページをほぼ毎日チェックしていた夫、とうとうコンサートのチケット入手に成功しました。
初の武道館コンサートだったそうです。
振り返ってみれば、私はストラディバリウスとかいう種類のバイオリンの演奏をただひたすら聴くコンサートや、母の友達の友達が歌うだけのコンサートなど、面白みのないものしか経験がありません。
私の好きな歌手と言えば倖田來未さんなのですが、さんざんCDもDVDも視聴したけれどコンサートやライブなどは気恥ずかしくて。
夫の行動力はすごいと思いました。
当日は遠足前の子どものように朝から落ち着かず、私は寒いのを心配して「着るものは大丈夫?」などと声がけをしつつ送り出し。
「今頃始まっているのかな」などと私も落ち着かないまま夫を待ち、夜10時帰宅予定のところが結局11時くらいに。
帰ってくるなり「素晴らしかった」と鼻息の荒い夫。
「『懐かしい未来』と『夕陽に溶け出して』が最高だったな。あと……」と子どもが起きそうなくらいの声で話し続けるので私は心の奥で若干引いていました。
興奮冷めやらぬ様子でコンサートの様子を話し続け、「どこそこの席の人がいじられていた」なんてどうでもいい情報まで教えてくれるので、
「寒かったでしょう、風邪ひかないようにね。お風呂入ったら?」などと話を変えてはぐらかしました。
「『白い泥』はいまいちだったかな。キー変えないでほしい」とか偉そうなことも言っていましたよ。親ですか?
会場には70代の人もいたそうで、親目線のファンもかなりいたかもしれませんけどね。
なんだかんだで推しがあるといいなと思う
夫が萌音さんに夢中で私のことはないがしろにするので、やや愚痴も言いました。
まあ、残業が多くつらい仕事も休日に萌音さんの歌を聴くことで頑張れているのだからいいかと思います。
推しがいる、それだけで日々の輝きが違ってくるというのは素敵なことですね。
どうでもいいのですが、コンサート中に萌音さんのバースデーサプライズがあったそうで。
「今日誕生日だったの?」と夫に聞くと「萌音ちゃんはうちの息子と同じ誕生日だ」と言い出しました。
その情報、なぜ今まで隠していたのでしょう。
少し萌音さんに親近感を覚え、私も一緒に推してみるかと少し思いました。
なんとなく負けた感じがして、悔しい気もしなくはないです。
◆記事を書いたのは・・・danngo
独身時代は倖田來未の曲ばかり聴いていた40代主婦。カラオケの十八番は工藤静香の『黄砂に吹かれて』。子ども達からの影響で、最近はアニメソングばかり歌っています。