サンキュがなければ死んでいたかも……生きる許しを得るためのライター活動
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
サイト開設当初からライターとして活動している私。
ブロガーとなっていたため採用されたのですが、その前は生きづらさに悩んでいた半生でした。
自暴自棄になっていたかもしれない私を救った、執筆活動についてお話しします。
幼い頃から生きる価値に疑問があった
「自分に生きる価値などあるのだろうか」
小学校に入ったあたりから、よくそんなことを考えるようになりました。
ほかの人が普通にできることがほとんどできない、人との関わりに興味がない。
ほかの人ができないことができる一面もありましたが、それによって気味悪がられることもしばしば。
社会に出て、それまでの違和感が致命傷となることに気づきました。
仕事ができない、使えないと何度怒鳴られたことか。
「お前みたいなのは早く死んだほうがいい」と面と向かって言われたことも数回あります。
私は自分自身を責める以外の解決法を知りませんでした。
社会のせいにして自分を守れるほど器用でもなかったのです。
息子が生まれて感じた絶望
結婚して子どもが生まれました。
母親となり「必要とされている」と初めて実感して喜んだのも束の間。
4か月検診で首が据わっていない息子、1歳半検診で歩かない息子……。
遅れが顕著になってきたのです。
どこに行っても周囲の人は信じられないという目で息子を見ました。
そこで再び襲った「社会に必要とされていない」という絶望感。
息子と一緒に外を歩くと、車の波にベビーカーごと突っ込みたい衝動に駆られます。
当時はなすすべもなく、ただ家に引きこもっていました。
発信と共有が生きる糧に
息子の様子が明らかにおかしいと感じ始めた頃、妊娠していることがわかりました。
娘が生まれてからしばらくは記憶がありませんが、やがて義母が子育てを手伝ってくれるように。
ようやくわずかに時間ができて我に返り目に入ったのは、散らかり放題の部屋とずさんな家計。
それまで生きるだけで必死だったのです。
このままではいけないと、ようやく主婦雑誌を手にしました。
そこで初めて見た『サンキュ!』の誌面に私は愕然とします。
「一般の主婦が雑誌に出ているの?」
当時は読者モデルというものも知らなかった私。
雑誌と読者は隔絶した存在だと思っていたので、読者が誌面づくりに参加するシステムに驚きを隠せなかったのです。
思えば孤独な子ども時代、活字だけが私の友達でした。
ブロガーになればこの雑誌に関われるかもしれない、そう思いましたが主婦らしい特技が何もない私。
文章を見てもらうしかないと思い、応募フォームに凝ったことを書きました。
「人生は道のようなもの。行く途中でたくさんの人と出会っては別れていきます。しばらくの間だけで構いません、一緒の道を歩かせてください」といったところでしょうか。
それが響いたのかどうなのかブロガーにしてもらい、マイペースに執筆を開始。
子育てメインで書いていると、同じことで悩む人がいると知ります。
ずっと、こんなの私だけだと悩んでいたのに違うとわかったのです。
何という救いでしょうか。
それからは発信し、考えを共有することが生きがいとなっていきました。
自分の書いたものが誰かの参考になっているのかもしれない、そのことだけで社会から必要とされないという疎外感は減っていくのです。
ブログの閉鎖後は、自動的にライターへ移行。
多くのプロフェッショナルがそろう中で、記事を書けるだけでもたぐいまれな幸運だったと思います。
目線は子どもの未来へ
私の悩みは消えたわけではありません。
それでも知って理解してくれる人がいるだけで、私の背負うものは軽くなりました。
それまで今のことだけ考えていたのが、だんだん未来に目を向けられるように。
「子どもの未来は明るいのだろうか?差別も不条理もない世界になっているのか?」
そう考えると、解決していかなくてはならない問題が山積みであることに気づかされます。
ヒントになったのがSDGsの考えかた。
「誰一人取り残さない」という基本理念は、社会になじめずにいた過去の私も救えるものと感じます。
とはいえ、難しいと考える人も多く、どこか他人事になってしまいがちであるのも事実。
SDGsは、問題解決への意識が高い人だけが一生懸命頑張るものであってはいけないのです。
エシカル系アカウントで見かける投稿は全て、すでに熱心な人にしか響かないものと感じます。
あまり関心のない人を少しでも巻き込むのが、私の発信の目的と考えるようになりました。
それならば難しいことはかみくだき、簡単にできそうなことを伝えようと思いました。
私は破滅的なズボラで、面倒なことはやろうともしません。
「ズボラエコ主婦」と勝手に名乗り、少しずつでもできそうなことを書くことにしました。
道のりはまだなかば。
それでもわずかながら、励ましてくれるライター仲間もできて頑張ることができています。
この先どうなるかはわかりません。
でも『サンキュ!』と関わることで視界が開けたのは確か。
救われた命をつなぎながら、自分の信じる道を言葉というツールを頼りに進んでいこうと思います。
◆記事を書いたのは・・・danngo
物心ついた時から生き物大好きだった40代主婦。美しく平和な地球と子どもの未来を守りたいと考えています。面倒くさがりのため、できるだけ手抜きしてズボラでもできるエコ活動を模索中。