サンキュ世代は要注意!突然やってくる謎の痛みの原因とは
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
9年前の7月、私は突然謎の痛みにおそわれ救急車で病院にかつぎこまれました。
入院したもののすぐに原因がわからず、2年後に痛みが再発。
告げられた病名は、サンキュ世代が多く経験するものでした。
陣痛を超える猛烈な痛み
その日私は夕食を終え、生後5か月だった息子とリビングに。
息子が泣きだしたので抱き上げて、授乳を始めたその時です。
お腹の下の方からざわざわと痛みがはいあがり、胃のあたりが猛烈に痛くなったのです。
息子を抱くこともままならず、授乳をやめて息子をベビー布団へ。
私は、その横に仰向けに転がったまま動けなくなりました。
もともと私は痛みに強いタイプです。
その私が歩くことはおろか体を起こすこともできないほどの痛みを感じたので、「これはまずい」と感じ始めました。
陣痛の痛みのレベルを5とするなら、今回の痛みは10かそれ以上。
しだいに呼吸も苦しくなってきました。
浅い呼吸を何度も繰り返していたら、手足がしびれ始め……。
生命の危機を感じた私、最後の力を振り絞り、這いながら固定電話の受話器をとりました。
たえだえの息で腹痛と手足のしびれの症状を伝え、何とか受話器を置いた私。
遠くから救急車のサイレンが聞こえだした頃、なぜか腹痛はすっとやわらぎました。
まだ痛みはあるものの、壁につかまりながら立って歩けるようになったのです。
よろよろと救急隊員さん達を迎え痛みがおさまってきたことを伝えたのですが、「やはり病院へ行きましょう」と連れて行かれました。
幼い息子は、隊員さんが抱いてくれていました。
病院に着いてから簡単な問診を受けて病院のベッドに寝かされ、ひたすら点滴。
数時間後、かけつけてきてくれた両親に連れられて私は自宅に戻りました。
翌朝告げられた意外な一言
次の日の朝、私は夫に付き添われ再び病院に。
昨晩の点滴の前に採血をしていたらしく、肝臓の数値が高かったので再検査をお願いされていたのです。
採血後、医師が一言。
「あのさ、大変なことになっているんだけど」
肝臓の数値が正常値の100倍を超えていたらしく、即刻入院となりました。
それから5日間、毎日点滴と検査漬け。
朝の日課は採血と点滴の残量確認だったので、すっかり採血に慣れむしろ好きになってしまいました。
はっきりした原因は出ませんでしたが、「アレルギー性の肝炎らしい」ということに。
点滴のおかげで体のだるさなどはなくなり、その年は平穏に過ぎました。
悪夢再び
その翌翌年、娘を出産して間もない夏の日に私はまたあの痛みに襲われました。
ところが、しばらくもがき苦しんでいるうちにすっと痛みがひくのです。
あとは普通に過ごせてしまいました。
そんな症状が3、4回続いたでしょうか。
1度は心配になり病院に行ってみたのですが、肝臓の数値を調べてもらっても異常はなく、そのまま帰ってきてしまいました。
とうとう、耐えられない強い痛みが。
のたうち回りながら夫が呼んでくれたタクシーに乗り、病院へ。
やはり肝臓の数値が高くなっていました。
再検査でわかった事実
原因究明のため、CTスキャンを受けることになりました。
見つかったのは、胆のうの結石。
前の入院時もCTスキャンをしていたのですが、結石があるものの数は少なく問題なしとされていました。
今回は、素人の目から見てもはっきりわかるほどの白い影が。
この結石が胆管に詰まり炎症を引き起こしていたようなのです。
すぐに胆のう摘出手術の話になり、日程を相談することに。
娘が幼かったこともあり、秋にすることとなりました。
手術は全身麻酔でおこなわれたので記憶がありませんが、後で見た結石のことはよく覚えています。
ブラックペッパーのような黒くて小さい丸い粒。
医師が「ビリルビンですね」と言っていて、調べたところ胆汁の色素成分のことでした。
病気になりやすい「4F」に注意
病名を告げられてから、私や両親はこの病気について調べました。
この病気になりやすい人がいるそうです。
「4F」と呼ばれる、「Forty」「Female」「Fatty」「Fertile(多産)」がそれです。
つまり、40歳以上の女性で、太っていて出産経験の多い人がリスク高めとなります。
(「白人」をあらわす「Fair」を合わせて「5F」にするなど他のパターンもあるようです)
当時私は30代前半で、女性であることくらいしか該当条件がありませんでした。
高校の同級生は私より数年前に同じ病気になったと言っていたので、アラサーあたりでも油断はできません。
医師の話によると私の場合は体質の問題で、生活習慣は関係なかったそう。
コレステロール結石なら脂っこい食事を避けるなどすれば予防は可能らしいです。
大事なのは、痛みがおさまっても安心しないこと。
病院で症状を詳しく伝え、血液検査などをお願いすることをおすすめいたします。
◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。