コスパ・タイパ・スペパ……効率重視に飽きたらしたいこと

こんにちは。サンキュ！STYLEライターのdanngoです。
コストパフォーマンス（コスパ）、タイムパフォーマンス（タイパ）など、「パフォーマンス」がつく言葉をよく耳にするようになりましたね。
最近ではスペースパフォーマンス（スペパ）なんて言葉も出てきて、効率重視の世の中なのだと思います。
でも少し疲れませんか？ズボラ主婦が送る効率度外視の生活を紹介しましょう。

コスパを無視して喫茶店

家でインスタントコーヒーをいれて飲めば、コーヒーなんて1杯10円もしないはず。
わざわざ電車に乗って出かけて、喫茶店でコーヒーを飲むなんてムダかもしれません。
節約家の方が「ラテマネー」と呼び敬遠するものです。

コスト的には確かにかなり効率の悪い方法ですが、喫茶店で人間観察するのも楽しいものです。
私はあえて店の真ん中の席に1人で座り、ぼうっとするのが好き。
パソコンを叩く会社員、楽しそうな女友達、資料を広げて話をする若い男性達。
それぞれの人生を垣間見る瞬間はとても充実しています。コーヒーもおいしいですしね。

タイパ悪すぎやらかし家事

今日使う予定のサンマをチルド室に入れるつもりが間違って冷凍室に入れ、日本刀かと思うほどカチカチにしてしまったことがあります。
すぐ出して焼けるはずだったのに、解凍に1時間くらいかかり呆然とした記憶が。
でも「サンマを一尾まるごと冷凍すると日本刀みたいになる」ということがわかったのは収穫でした。

人気ドラマ『相棒』のトリックに「冷凍イカで人を刺す」というものがあるのですが、あれが現実的に可能だと確信できたのは面白い発見。
他にも、ネギをまるごと冷凍してしまってあせったけれど食べてみたら意外とおいしかったということがありました。
失敗すれば後始末に時間がかかりムダと感じますが、それによって得られた発見には時間にかえられない価値があります。

スペパ的には微妙な収納

私は整理収納が苦手で、1ミリの隙もないほどずらっと並んだ収納ボックスを見るとめまいがします。
確かに美しいのですが、完璧すぎて息がつまるというか。
我が家の収納はかなりいい加減で「入っていればいい」という感じ。
すき間も多く、美しいとは言えませんし空間がもったいないなとは思います。

ほうきも、壁かけすればスペースをムダにしないとわかっていますが、あえてピアノとタンスのすき間に立てかけた状態に。
「このすき間に合う収納棚を買ってその中にものを入れなさい」と整理収納の専門家に叱られそう。
ただ、私はなんとなくこのさかさになったほうきのたたずまいが好きなのです。
パフォーマンスが悪くとも、なんとなく心安らぐ風情を手放したくありません。

あえて効率の悪いことをする時間を

効率、パフォーマンスなどと言い続けると何でも最小限の力で最大限の効果を発揮することばかり考えてしまいます。
あれやこれやとつめこみすぎて、できることは増えるかもしれないけれど1つのことにかける時間や手間は減っていき充実感まで減っていくような気分に。

たまには、あえて必要のないことに没頭してみるのもいいのではないでしょうか。
先日、私はあまったクラフトペーパーから封筒をつくる作業を続けてみました。
単純作業を無心に続けると、頭がからっぽになる爽快感のようなものがあります。
忙しい毎日かと思いますが、たまには「くだらないことをする」というのも大事ですよ。

◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。