エシカル消費を考える!「良いものは高い」の悩みをクリアにする方法

2022/05/13
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
エシカル消費という言葉をよく聞くようになりました。
意識しているという人もいる一方、現在の風潮を負担に感じる人もいるのではないでしょうか。
良いと言われる商品は値段が高い傾向にあるのも悩みどころ。
考え方、対処法を紹介します。

エシカル消費とは?

買い物の話題になると時々俎上にのせられる「エシカル消費」という言葉。
議論を呼ぶ概念ですが、そもそもどういう意味なのでしょうか。

消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。

簡単に言えば、商品の購入が人・社会・地域・環境などに与える影響を考えて、より良い影響を与える買い物をすることです。
例としてフェアトレード(発展途上国で生産されたものに適切な対価を払う)の輸入品、地域でつくられた工芸品、無農薬栽培の農産物を買うといったことがあげられます。

ムダを省くことから始めよう

コーヒーの専門店で普通の豆とフェアトレードの豆を見比べたところ、フェアトレードの方が300円高かった、という時。
「300円もあったらいろいろなものが買える」と安い方を買う人もいることでしょう。
もちろん、「300円くらいどうだっていいじゃないか」と言う気はありません。

でもその浮いた300円が本当に有効に使えているのでしょうか。
食べ物を多く買いすぎて腐らせてしまったり、ストックがあるのに生活用品を買い足して収納が面倒になり雑に扱ってしまったり。
そんなふうにして300円がムダに消えた経験、誰しも身に覚えがあることでしょう。
まずは自分の生活にムダがないか見直してみてください。
あるものを大切に使うのも倫理的な選択。
気をつけてみたら1か月で数千円くらい節約できることもあるかと思います。

0か100かで考えない

無農薬のバナナや平飼いの卵、スーパーで見かけると他のものの値段の2、3倍以上することがほとんどです。
「こちらのバナナなら3房買える」などと思ってしまい、どうしても買えないという人も少なくないと思います。
もしかしたら「うちは2日で1房なくなるから、毎日これを食べると1か月で……」などと計算したことがある人もいるかもしれません。
確かに1か月単位で考えると違いが大きくなるのでためらう気持ちも出てきますね。

毎日無農薬のバナナを食べるという前提で考えるから悩んでしまうのです。
その前提だと、「うちでは無農薬のバナナは無理だから今まで通り普通のバナナを買おう」という結論になりがち。
0か100かでしか考えていないのです。
「0よりは1」と考えましょう。
特別な時だけ良いものを買うという小さな変化でも、大きな一歩です。

お金は循環する

お金は長い間動かずにじっとしているものではありません。
水の流れと同じように、循環を繰り返しています。
学生時代のアルバイト経験がある人は、その時のことを思い出してみてください。
時給は決して高くない、疲れてため息をついただけで早く動けと叱られる、仕事は先輩の動きを見て真似しろと言われる、具合が悪ければ薬を飲んで出勤するのが当たり前。
そんな仕事場も多くあったのではないかと思います。

安い報酬で馬車馬のように使役される背景には、そこで扱っている商品の単価の安さがあるはずです。
人件費を削らないと儲けが出にくい仕組みになっているのです。
雇い主の側だけに問題があるのではなく、「安い商品でないと買わない」という消費者の動きにも問題があります。
私達が「高い商品でも良いものなら買う」という姿勢を少しでも見せれば、そこで働く人の給料も上がっていき、給料が上がればその人もより良い商品が買えます。
少しずつ流れを変えていくことで、良い循環を生み出したいものです。

エシカル消費は私達の生活をおびやかすものではなく、むしろ私達の未来を守るものだと思ってもらえたらうれしいです。

◆記事を書いたのは・・・danngo
物心ついた時から生き物大好きだった40代主婦。美しく平和な地球と子どもの未来を守りたいと考えています。面倒くさがりのため、できるだけ手抜きしてズボラでもできるエコ活動を模索中。

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